花冷えの日の試弾

今日は試弾の予約が取ってある。
横浜のヤマハに11時までに行く。

本日、試弾するピアノはヤマハが自慢しているSXシリーズ。
試弾時間は30分くれる。

これで、買うか買わぬか決めろ。と、言うわけではない。
そんなわけではないが、わたしは金もないのにレスポンスのいいピアノを探している。

だがピアノは眺めているだけじゃわからない。
なので試しに弾かせてもらう。

さてさて、今日はめずらしく1人の生徒もやってこない日。
花冷えの予想が出ていたのでマフラーと手袋を用意したら、、。

アラアラ、雪が降ってきた!ホントかよ。
だが、ピアノの試弾は屋外では行われない。行くのだわたし。
バロックと印象派だけはまるきり暗譜出来ないので、フランス組曲とベルガマスク組曲の楽譜だけ持っていく。
それ以外だって、完璧!じゃないが、楽譜の山を抱えてあるいは担いで歩くのには去年の夏に懲りて、暗譜するようにしている。

当たり前だが、横浜駅についても雪だった。
ヤマハまでここから更に行軍するが、ナニ雪が降ってたってここは平坦地だ。

1階は管楽器、弦楽器その他売っている。
吹奏楽部に入る少年少女たちはハマってくるとここで売ってるような楽器をマイ楽器として欲しくなる。

わたしとて、新たなマイピアノが欲しいので遠路はるばる(というほどでもない。)やって来ている。
お店は11時からだがいつもながら、ヤマハの店は楽しい。

だが、今日は何をおいてもSXシリーズを弾いてみるのだ。




わたしピアノ売り場の奥に通され、仕切り戸を閉めてくれて試弾開始。

弾いてみた第一印象は、わたし愛用のC3より音がまろやか。
やはり、弾いたときの反応がはるかにいい。
指の動きにそって鍵盤が動いてくれる。

ただこれ、不思議なことにいい楽器ほど詰の甘い部分では反応が悪くなるのだ。
都市伝説みたいな、楽器が弾き手選ぶ。ってのは本当じゃないかと思う。

わたしは手が小さいことが災いして、たくさんの音をいっぺんに掴む場面では慎重に鍵盤位置を確認して弾かないと大惨事を起こしてしまうのだが、言い方変えれば常時そのための訓練は怠りない。
そんな和音のフォルテシモの音の鳴りは非常によし。
体重を載せれば載せるほどいい。
だが、これも単にデブになればいい音が出る。
と、言うのとはまた話が違うと思うにで注意が必要。

今日はベートーヴェン作品がまにあわなかったので持って行かなかったが、わたし的にはヤマハのピアノではバッハ、ベートーヴェンを弾きたい。
骨格のしっかりした感じの音が出るのだ。

試弾した後で「リヒテルが愛したヤマハのピアノ」という冊子を貰ったが、リヒテルがヤマハを愛したのは分かる気がする。

時々、どこのピアノがいいんですか?
と、聞かれるが、それは弾く人の好みの問題です。

せっかくヤマハまで来たのでビートルズの曲を連弾で弾きたい。という生徒さんのリクエストにおこたえして、ビートルズ連弾曲集を買った。

これです。
初級から上級まで対応。
レット・イット・ビー、ヘルプ、ヘイ・ジュード、オブラディオブラダ、イエスタデイその他多数。
2台のピアノバージョンはインマイライフと抱きしめたい。

そして、ぼちぼちバスティンシリーズの2が終わりそうな生徒のためにレベル3を購入。

これはセオリーのほうです。

あとは男の子の生徒が増えてきたので、男の子風の2段5線ノートと4段5線ノート。

マリオカートに働く車、新幹線音楽ノート、それと男女別なしのリラックマ。

猫が楽器演奏してるシール。こういったものありそうでなかなかヤマハ以外売ってない。

吹雪になりつつある中、家に帰って愛用のC3を弾く。
SXほど反応はよくないが、このピアノもなかなかのものだ。

当分、このピアノ持たすことになりそうだ。





FAZIOLI

クリスマス寒波が前倒しでやってきた今年の暮れ。
この寒さの中日光に修学旅行に出かけていた小学生たちも無事に帰ってきた。
わたしも旅に出たい。

クリスマスまであと4日の今、クリスマスバージョンの曲もそろそろ弾き納めかな?
生徒たちの次の発表会は予定7月。
わたしは研修会が3月。

そして来年2月の学校の音楽会でピアノを弾く生徒も。
わたしが3月に弾くのは、ヤマハのセミコンサートグランド。
次、7月はShigeru KawaiのSK-6。

生徒さんたちもわたしも来るコンサートに備えて練習に励まなければならない。

ピアノと言えば数ヶ月前にスタインウェイのグランドピアノもらってくれないか?
の申し出を近所の方から受けたのだが、、(貰うわよ(´∀`*)ウフフ)その後なんの沙汰もない。

スタインウェイオーナーさん気が変わったに違いない。

わたしは新たなピアノが欲しくも金が乏しい。という状況。

買える買えない。は、置いとくにして最近、気になるピアノがある。
滅多にみないテレビを見たら、ファツィオリというピアノが登場していた。

ブランド名からしてイタリアものであろう。と思ったが、イタリアのピアノです。
あら珍しいわ。とも思ううが、そもそもピアノといものはイタリアで発明?!されたんだから不思議なことはあるまい。

You Tubeでこのピアノの演奏聴いたが、もしやしてこれはわたしが求めるピアノじゃないか?
のインスピレーションが湧きまくった。
だが、わたしが直接弾かなければ当たりか外れかはわからない。





調べたところ、田町にショールームはある。
試弾もさせてもらえる。

早速、資料請求はしたが、まだ試弾の申し込みはしていない。
買えそうもないのに試弾しては申し訳ない。という思惑。

そして、試弾して違う。と、思えたらまだいい。
このピアノはわたしを求めていたんじゃないか!
との霊感が湧き出てきたらどうしたらいいんだ。

金のことで一生の伴侶を諦めるのか?

実は、わたしは以前に魂が触れ合うようなピアノに巡りあったのだが、金額面でお断りをしてそのときは同一ブランドのピアノならそう大差はあるまい。
と、考えていた。

だが、この考えは大きく違う。ピアノは1台ずつ違う。

そのピアノは有隣堂の輸入楽器フェアに置いてあった。
たまたま、その場を通りかかったわたし。
試弾OKだったので「試弾させてください。」と申し込む、住所、電話番号、氏名を明かせば試弾させてくれた。

その時のスタインウェイが無茶苦茶に歌ってくれた。
文字通りピアノが歌う。という言葉がピッタリくる華やかで煌びやかな音色で歌った。

翌日、営業マンの方がわたしを訪ねて来たが、値段の折り合いがつきません。
まぁ、貯金してそのうち買うかな?スタインウェイならば、みんな一緒であろう。のノリだったが、。

その後、別口のスタインウェイ弾いてもその時の怒涛のようなピアノの歌声は聞こえてこない。
今思えばセリカ(当時所有してた車です。)を売り飛ばしても、向こう10年乞食ファッションで通す勢いででも買えば良かった。

と、後悔している。
田町のショールームにあるFAZIOLIはどうかな?
やっぱり、試弾の申し込みしようかな?

気に入ったら家を売って買おうか?
でも買うのはグランドピアノ、家がなくなったらどこにピアノ置いたらいいんだ(;_;)
わたしの悩みは深い。