ブルクミュラー25のやさしい練習曲攻略法1番

ブルクミュラー25のやさしい練習曲の難易度

ブルクミュラー25の優しい練習曲の難易度は初級の後半。うちは初級はバスティンベーシックスを使っていますがちょうど、それが卒業したらブルクミュラー25の優しい練習曲に進みます。バイエルが終わるか、はたまたバイエルの終わりくらいから始めるというのが妥当な難易度。

本当に25曲で編成されています。

ブルクミュラーOp.100。作曲者ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー1806年-1874年、名前で想像がつくとおりドイツ人です。

最近ではブルクミュラーコンクールも開催されています。

1番 La candeur またはArtless mind

邦題については、素直とか素直な心その他、版によって違います。日本名の統一規格はありません。

これはだいぶ古い音楽の友者版、速度記号の横にわたしがかいた括弧の中に違う速度が書いてありますが、版によってはオリジナルと違う速度記号が記されています。何故かってこの段階で4分音符152の速度、つまりは1分間に152カウントの速度で弾け。ってことなんですが、この速度はかなり無理がある。余程、ブルクミュラーのはじめまで来た段階で指が独立して、かつよく動く指の持ち主でない限り、無謀です。

無理に152の速度で弾くのはやめましょう。

この1番は遠慮してか、曲想記号は少なめですが、このブルクミュラー25の練習曲に入ると盛りだくさんの曲想記号が出てきます。ですが、これまでのバスティンベイシックスのように別口にセオリーの教科書があって、この記号を5回書いて覚えましょう。テストこの記号の読み方と意味を書きましょう。式のはありません。

ブルクミュラーは生まれ1806年、没年1874年、まるごと19世紀の人ですからセオリーブックやドリルブックを作ろうなんて発想はなかったに違いありません。

とはいえ、ブルクミュラーのワークブックというものも発売はされております。


曲が始まるその上に書かれているのはAllegro moderato読みはアレグロモデラート、アレグロは速く、モデラートは中くらいの速さで、じゃどれくらいなのよ。というのはそもそものブルクミュラーの指示では四分音符152です。ただ、あくまで120からせいぜい140くらいの速度で仕上げましょう。

数値の速度表記してあるならばAllegro moderatoはなしでもいいじゃないか?!というのは、現代人の考え。現代作曲家は数値で速度を示していれば、イタリア語の速度表記はしてない人が多いです。多分この時代の決まりごとだったのでしょう。

1番に出てくる曲想記号また、挿入の速度表示の記号は以下の通りです。

dolceドルチェ優しく、柔らかく、甘美に
dolce e poco riten.ドルチェ エ ポコ リテヌート優しく、少し速度を緩めて
a tempoア テンポ元の速度で
dim.e poco riten.ディミヌエンド エ ポコ リテヌートだんだん弱く、少し速度を緩めて
表にするとこんな感じ。

このような記号はドリルでのお稽古はしないにしても覚えてゆきましょう。

最初にdolceの記号あるのでもわかるように、これは速めのテンポのレガート奏法なめらかに弾けるようになるためのエチュードです。主に右手9小節めから左手も出てきます。ピアノの音は衰退音、つまりは打鍵したその瞬間から音量は減少していきます。レガートにするには次の音を打鍵するまで鍵盤に指を置いておきます。

ですが、エチュードに大切なのはどんなに仕上げが速いテンポであれ、最初はゆっくりと一音ずつ弾いて行きます。速めのテンポで弾こうと思うとひきずる。つまりは前の音をまだ打鍵しているのに次の音を弾いている。というNG奏法になりかねません。

一音ずつしっかり弾けたら、レガート奏法にするため8個並んだ8分音符の一つ目、三つ目、5つ目、七つ目の音を意識して、1拍目、2拍目、3拍目、4拍目を指先で捕まえて間の音は置くだけを意識します。

とりわけ1拍目は右手5の指、9小節目からは左手も5の指で、弱指がきているので意識して弾きましょう。

次は8分音符の頭だけ捕まえてあとの3つの8分音符は置いていくイメージで弾いていきます。

左手は全音符の長い和音は弾いいたらすぐに力を抜いて置いておくだけ、右手のメロディーより大きな音を立てないように気をつけます。9小節目からは左手も8分音符の羅列が出てきますがこれも右手より弱めを心がけます。

そして表通りの雰囲気で120から、140くらいまでのテンポで弾けるように徐々に速度を上げてゆきましょう。

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