ピアノのレッスンを個人で始めて、生徒がぼちぼち集まってきてくれたら是非とも開催したいのが発表会です。楽器会社や大手の教室講師として勤めているのならば、この問題はあまり頭を悩ますこともありません。
なぜならば、そのような立場だったら、発表会については会場の確保から企画運営は全て会社がやってくれます。講師の仕事は発表会に出演する生徒としない生徒の割り振りを報告して、出演する生徒の曲目を決めて、指導すること、運営企画に講師も関わることがあるかもしれません。そのような場合は講師会議その他で企画についての提案をするのも良いでしょう。
けれど、自分が主催者となって、発表会を開催するということはこれらすべてを一人で、もしくはジョイントする仲間の講師と手分けして行うのです。
発表会を開催することになれたベテランの講師とジョイントしてもらえば、この最初のハードルも難なく乗り越えられますが、とりあえず一人で開催することを想定すると、会場探しから発表会費の金額決め、あたりからはじめて、結構ドキドキします。果たしてこれで当日滞りなく進むのか?なにか重要なやり残しがないか?評判が悪かったらどうしようΣ(TωT)あ–
会場探し
教室で発表会ができるくらいの広さがあって、まだ出演する生徒が少なければ教室で発表会を行うことも出来ますが、それが難しい場合(普通難しいと思う。)なにより発表会会場を探すのが最初の使命です。生徒さんたちへの告知や会費、記念品や写真、花屋の手配、イベント内容についてはその後考えてもいいかと思うのです。
なぜなら、神奈川県の場合、県立のホールは1年前の初日が抽選、市立は半年前にインターネットでの抽選、区の公会堂も半年前の同日、わたしがよく使わせていただいている人形の家併設の劇場は抽せん日が年に2回あって、10月から翌年3月までの日程の抽選が今年は7月に行われて、(これはコロナの影響です。普通は4月の下旬が抽選です。)4月から9月までの抽選は、10月に行われます。
このホールについての詳しいことは、知ってる限りページを改めて作成致します。どうしたら抽せんの日が分かるの?!は、会館に直接問合わせましょう。
その他、私立の?!ホールはいいところはいいのでしょうが、桁が一つ違うんじゃないかって?!くらい高額のところもあれば、こここれでやってけるのか、心配になるくらい安価で貸してくれるところもあるので、調査です。
だが、例えば横浜美術館のレクチャーホールは抽選が3ヶ月前なので、ここがいい。と、思えば発表会の日取り未定のまま、進められるとことは進めてくしかありません。
まだ生徒が少ないのだけれど、独立して発表会を行いたいのであればサロン風の小さな会館がお勧めです。
横浜市内であればイギリス館がそのような催しにはピッタリなのですが、ここは横浜市市民利用施設予約システムに則って、お借りしなきゃならないシステムで、それによりますと、、。
1.団体登録する。それには横浜市内、在住在勤の16歳以上の者を5名登録する。
2.登録者のうち3人以上は別の団体に登録してたらNG。その他。
3.その上ではまっこカードを発行するのでその上で(多分ユーザーIDとパスワード決めて)申し込みをする。
4.わたしは土着の横浜の人ではないので、このシステムにされてからイギリス館は発表会には使えません。それが、市民税を払い続けてきた私への仕打ちか(`Δ´)!と、怒りましたが、所属する研究会は横浜在住、在勤者如きの10人やそこいら集められるので、ここのホールでピアノを弾くことはあります。
ですのでイギリス館については、これまたページ改めましてお知らせいたします。期待してお待ちください。
素敵な建物ですよ。建物の見学だけは開館日は誰でも入館できますので、参考にされる方は1度足を運びましょう。うるさい条件付けるだけあって、貸出料は安価です。また、劇場ではなくてサロンなので、舞台はありません。舞台袖もなくて巨大な厨房が隣接してあります。客席60くらい。
これまたサロンスタイルで貸出にうるさい条件を付けないところで、場所も素敵なのはカワイのプラージュというサロン。客席数50人収容で6か月前の一日に申し込めば、貸してくれます。
それ以外にも少人数、もしくは大人数向けのサロンやホールはありますので、横浜市中区中心のホール、サロンはまた詳しくお伝えしていきますね。
出演者の把握
サロン、ホール探しもさる事ながら、出演者がいないことにはコンサートになりません。何月何日の何曜日の何時から発表会を行うので、いえ、会場が取れる前でも何時ごろ発表会の予定があるので、その日は空けて発表会出演に備えるように全生徒に通達致しましょう。
発表会は全員参加!を建前にするにしてもどうしても発表会に参加出来ない。または参加したくない生徒が出てくることも予め、予測しておきます。
参加が見込めない生徒の最右翼は、保育科の学生。学校のピアノの試験だけで手いっぱい。また、保育園や幼稚園の先生を目指している生徒というのは必ずしもピアノが習いたくて通ってるわけでもないので、そこは優しく不参加を認めます。
次に中学生以上の生徒で試験の時期とバッティングしている。ピアノが最優先で学校の試験なんざ、落第点にならなきゃいい。くらいのノリの生徒ならば参加してくれるでしょうが、大抵は学業優先(うちの場合)とりわけ指定校推薦や、内申のかかっている試験ならば、これまた優しくスルーいたしましょう。
その他、修学旅行とバッティング、決算の時期なので無理。出張が何時入るかわからない。等。発表会を楽しみにして、その日を家族友人ともども協力してくれる生徒が1番多いのですが、それでも何人かの不参加者出るのは致し方ないので出演者人数は早めに把握致しましょう。
会費を徴収
会費を決めて、生徒さんたちから会費のお支払いをお願いいたします。会費の徴収も、当日お渡しするお花、記念品は会費の範囲として、ビデオ、写真代も込みにするのか別立てで徴収するのか、予め決めておくと良いでしょう。
会費が決まって、その会費の中で、会場費、お花、記念品、調律代、MCを雇うのであればそのギャラを遣り繰りします。
だが、ここで失敗しやすいのは発表会を派手にしてあれもこれも盛り込むと、生徒さんとその保護者を説得して「うちは派手にやりますからね。そのぶんよそより会費高いですよ。」と、高めの会費に設定するか、もしくは大人数の出演者で数でこなせるか、でないとあとで大赤字出す羽目になりますので、慎重にコトを運びましょう。
業者さんとの打ち合わせ
普通打ち合わせといっても1番肝心なのは会場の打ち合わせで、会場にもよりますが、大抵は当日の流れを書面で提出します。どこでどの業者、つまり花屋、ビデオ写真屋さん、調律が何時はいるのか
何時に入場して、何時に撤収。出演者は何時ごろ集合して楽屋は何時頃から使うか。また受付に必ず人員を配置するようにしてください。という要望は出すところは多いです。
照明をどうするか?またホールによっては録音をホール側の方で請け負ってくれるところもあります。
最初に確認取るのが普通ですが、入場料は徴収するの物販はあるか。発表会で入場料徴収するケースはあんまりないと思いますが、ホールによっては安全対策のため、入場無料でもチケットの発行を推奨するところもあるのでしっかり、打ち合わせ致しましょう。
そして、調律、ビデオ、写真、花屋さんに再度、何時頃入場するかの要請を確認します。調律は普段教室のピアノを調律している調律師の方に来てもらう場合もありますが、会場によってはホール指定の調律師に依頼してくれ。というところもあります。(この辺も打ち合わせいたしましょう。)
そして全て、発表会が始まるまでに準備しなければなりません。時と場合によっては会場側とビデオを撮る側との打ち合わせが必要なこともあります。事前確認怠らずに致しましょう。
わたしはお花は懇意にしていいる花屋さんにお願いしますが、花屋まで会場御用達の花屋があって、会場との打ち合わせの時に予算いくらでこんな感じのお花お願いします。と、言えば花屋まで会場で手配してくれることもあります。
ここが要!企画
そして!なにより要なのは発表会の企画。どんなコンサートにしたいのか?もっともオーソドックスなスタイルの、年齢順に一人一人ピアノを弾いていくにしても、曲の解説をいれるのか?それとも演奏者のプロフィールを紹介するか。
また、時々ホールの運営の方に尋ねられるのは「ハンドベルみたいな楽器は使いますか?」です。ハンドベルの演奏も一緒にする教室も増えているらしい。
はたまた、オペレッタやミュージカルを上演するピアノ教室まであったりして、今時のピアノ発表会の企画は無限大です。
そして、生徒だけの演奏ではなく講師演奏をするのか、ゲストを呼んで何かしら演奏してもらうか
うちは年少の生徒から一人ずつ演奏してもらって、MCに曲目解説をしてもらう、講師演奏はできる限りする。そして季節の歌を小学生くらいまでの生徒たちと歌って、全体写真の撮影があってお開きです。
もっともこのみんなで歌う歌はコロナ騒動のおり、この夏は中止いたしました。歌う場合はフェースシールドしてください。との会場側からのお達しがあったのです。
お開きのあとは出演者たちと、その家族、親戚、友人たちとのスナップ写真の撮影会が始まります。ですが、このような写真撮影は入場無料の街のピアノ教室の発表会といえども固く禁止している会場もあるので、最初によく確認を取りましょう。
発表会開催の苦労とはまた別に(´∀`)なんだかワクワク(((o(゚▽゚)o)))してきません?!
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