らくらく弾けるスタジオジブリ

スタジオジブリ作品集。
男子女子問わず、魅力的な音楽に満ち溢れピアノを弾くなら是非チャレンジしてみたい。
だが、わたしがもともと持っている楽譜は入門、初心者にはかなりキビシイ。

スタジオジブリのピアノ譜は東京音楽書院の楽譜のシリーズを幾つか持っているけれど、今は絶版になっているらしい。
わたしの蔵書楽譜、絶版多し。

ピアノを習い始めて、すぐにでもジブリ作品が弾いてみたい。
生徒さんのために、入門級のスタジオジブリを探し出してみよう。

入手した楽譜がこれ↓

ドレミのふりがな、指番号が親切に全部の音符に付いている。

中身はこんな感じで、この楽譜特有の指寄せ記号、指こえ、指くぐりの記号がついている。
演奏のポイントで音楽的な表現についてのアドヴァイスと指導まで書いてある。

ヤマハミュージックメディアの出版、やるね。ヤマハミュージックメディア。
昨日今日、ピアノを習い始めた人でもなんとか弾けてしまう、ピアノを習うなら弾いてみたい曲の編曲がよく出来ている。

やさしい音楽の決まりごとという表題で楽典的なことも鍵盤と五線の関連性から、楽譜の仕組み、速度記号や音符と休符、調号から記号、指使いの指南まで親切に解説してあります。
しかも虫眼鏡なんか使わなくてもすむくらいの大きさの字で。

ラジリテーが出版された昭和28年から幾歳月、なんという進歩でしょう。
その当時は生徒が「これこれの曲が弾きたいわ。」など言うと「10年早いわ!!」と、恫喝されたのですよ。

その頃はこのような楽譜が出版されていなかったからよ。とかいうご意見も尤もだとは思うのですが、ややこしい曲を初心者向けに編曲しなおすくらいわたしだって出来る。
今は良い時代になったので編曲するという、わたしにとって暗譜より苦手で嫌いな作業しなくてもすむ楽譜が出版されている。

でも、しつこいようだけど、暗譜よりリストのエチュードより、シューマンの謝肉祭より苦手で嫌いな編曲及び音符ダマを書いていくという作業。
やろうと思えば出来ます。

もちろん編曲料頂いて編曲引き受けるようなマネは出来かねますが、初級生徒のために音符玉を減らしたり伴奏を簡易版にしたりするくらいのことはやるときはやります。
時には優秀なる(今時の子供は恐るべきセンスを持っておりますよ。)生徒の方からこうしたほうがいい。などいう意見をもらいながら一緒に編曲作業致すこともあります。

ピアノレッスン暗黒時代の「10年早いわ!」の恫喝も、当時はピアノを習うというのはあたかもそれが正統のアカデミックな教えであるがごとく、バイエル、ブルクミュラーの併用曲はエルメンライヒや、ストリーボック、ランゲあたりの初心者向け曲をキチッと仕上げてだんたんと難しい曲に進んでいく。

好きだから、といって小学生唱歌やディズニーソング、ましてアニメソングなんかを弾きたいなんてのは邪道ぢゃ!ヽ(`Д´)ノ
ピアノ習ってる子は「ねこふんじゃった」なんて弾いちゃダメよ(弾いたっていいと思う。)

と、このような考えに支配されていたのではないかと推測されるのと、、。
もしかして暗黒時代のピアノの先生って、編曲してやる。という頭がなかった。そしてそれは、、。

ここだけの話ですが、わたしなんかよりもっと編曲が下手だったんじゃないか。とも、思うのですよね。

この曲集に収められている曲はだいたいわたしも知っている曲が多いのですが、「人生のメリーフォーランド」これは成人の生徒さんがいつぞや持ってきたことあるのでかろうじて知っている。
「世界の約束」「テルーの唄」「Arrietty’s Song」「さよならの夏」は知りませんでした。

入ったばかりの生徒さんでも、早ければ夏、遅くとも冬にはスタジオジブリの曲を弾きましょう。