ツェルニー50番は子供のツェルニー50番というのはない。
では、ツェルニー50番は成人版で子供が弾くものではない。と、いうことは全然ない。
ついでに子供のツェルニー40番というものも多分ない。
子供扱いしてもらえるのは30番くらいまでで、40番以降は可愛いイラスト入りだったり、原曲にはない表題をつけてイメージ膨らませようよ(^-^)
のような親切心は最早不要。
40番からはもう、たとえ社会的には子供でもピアノレッスン的には大人扱いさせてもらいますわよ。
の気合が伝わってくる。
ましてや50番はピアノレッスン的には弾ければもう立派な大人扱い。
わたしはツェルニー50番音楽之友社の旧バージョンのでレッスン受けましたが、あまりにボロボロになってついでに家、建て替えあったのでその時捨てました。
新たなツェルニー50番はこれ全音出版です。
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ご存知、全音出版の今バージョン、ブルーに作曲家の名前が書いてあるだけのシンプルな楽譜。
30番まではいたれりつくせりの楽しい、可愛いムード演出しても40番(このバナーは50番だけど40番だって一緒)からはこの手のひら返し。
これじゃあ、ツェルニー30番までは小学生でも通過出来ても40番になったら嫌にならない?
それがね。嫌にならないんですよ。
もう、50番くらいまで辿りつけば、ツェルニーこれはこれでベートヴェンソナタやショパンバラードとは違う楽しさがある。
それはね。典雅な様式感を持って軽やかな音で弾けるようにしなければ、、。
とか、思い切り華やかに歌って、あえかな音の響きに気をつけて、、。
のような音楽表現の喜びとはまた別で。
エチュードはエチュードらしく、とりわけツェルニーはテンポ揺らさないで力の限り猛スピードでミスタッチするな!
そうです。微妙な音楽表現がどーの。よりもツェルニー50番の練習ってある種スポーツ的快感になってくるのです。
指定のテンポで指が動いてくれると頭爆発するほど嬉しい(((o(*゚▽゚*)o)))
わたしピアノ日和の方で2番のアルペジオが下手だった。
って、書きましたけど、このアルペジオAllegro Vivaceで弾ききってしまう達成感たらないです。
もっとも、エチュードとは目的となるテクニック繰り返し弾いて上手になるためのモノなので、苦手テクニック曲はやはり楽しいどころじゃないですね。
3度の出てくる10番、34番、オクターブの33番、ご丁寧に3度とオクターブ組み合わさってる49番あたり嫌いです。
現在形なのは今でも時々ツェルニー50番は練習するからです。
好きなのは5番、変ホ長調のスケールからシラソラシラソラが続く、指先全神経系統が目を覚まします。
あとわたしは指がよく転がるので、13番と26番が好き。
出来たらひと月くらい続けていたかったのにすぐに上がってしましました。
ただ、エチュードなのだから、嫌い!な曲はその音楽が嫌いなのではなく、そのテクニックが下手なことを意味している。
だから!本当はせいぜい嫌いな49番練習すればきっと3度もオクターブも上手になるのでしょう。