チェレスタ

12月に向けて生徒たちは各自発表会曲の練習に励み、わたしは突然弾くことになった(弾く気になった。)金平糖の踊りの練習に励むところです。
オーケストラ曲をピアノに編曲した曲は弾きにくいとは言うものの、金平糖の踊りはバレエのイメージが強くあるので感性的にはとても掴み易い。

砂糖菓子の妖精踊る、ソミソッファ(ホ短調なのでファはシャープ)(シャープ)レッミッ、(次のレはナチュラル)レレレッ、(シャープ)ドドドッ、(ナチュラル)ドドドッ、のメロディーはオーケストラではチェレスタという楽器が担当している。

チェレスタなんてオケで使うのか?ではですね。常時は使いません。
不勉強にもわたし大昔はこれは鉄琴であろうと思っておりました。

音的には鉄琴に聴こえないことはありません。
聞こえます。
なので打楽器奏者が鉄琴演奏してんだろう。と、思っていたのですが、アラなんとチェレスタという珍しい楽器をチャイコフスキーは見つけ(パリで見つけたそうです。)くるみ割り人形に使うことにしたそうです。
チェレスタの正体はなんとまぁ、鍵盤楽器、学校に置いてある電気オルガンとアップライトピアノの中間みたいな見てくれ、鍵盤楽器なのでハンマーがあるが叩くのは弦ではなくて金属板、なので鉄琴みたいな音がしたのか、、。

チャイコフスキーの時代に発明された。とのことだけれど、、、。
素朴な疑問、モーツァルトのオペラ「魔笛」にこんな音がする楽器出てきてるじゃないか?映画アマデウスでは足踏みオルガンより小さな鍵盤楽器でパパゲーノのベルの音をモーツァルトが弾いていて(倒れたΣ(゚д゚lll))。
あれは小さなチェレスタじゃないのか?

チャイコフスキーの時代に出回ったとしたら時系列的におかしい。
魔笛のあの音、チェレスタじゃないの?





時系列的におかしいことはなく、モーツァルトが弾いていた小さな鍵盤楽器はチェレスタではありませんでした。
あれはグロッケンシュピール。正真正銘の鉄琴で鉄琴のはずなのに不思議なことに小学校の合奏で使う鉄琴ソックリなのも(いえいえ、合奏で使うの要するにグロッケンなんだからそっくりなんじゃなくてそのものでしょう。)鍵盤がついてるのもあり、という標準規格からは程遠い摩訶不思議な楽器です。

もっとも現代ではグロッケンシュピールでなくチェレスタであのパパゲーノのベルの音演奏することもおうおうにしてある。

チェレスタ用いる曲もくるみ割り人形や魔笛の専売特許ではなく、スターウォーズやハリーポッターのような映画音楽でも登場。
キラキラした煌くような音色が魅力です。

それじゃ、小さめ鍵盤楽器だから1台手に入れて金平糖の踊りピアノとチェレスタで二重奏しようかな?
いい考えじゃないかヽ(*´∀`)ノ

(*´∀`*)ほドイツやフランスに行かなくてもちゃんとヤマハで製作して売っていた。
貯金して買うかな??

だが、、そうは出ない楽器だからだろうけれど、、。
お値段良すぎ、、。
グランドピアノ1台買えるくらいのお値段。

ならばグロッケンシュピールを、、。
これまたヤマハで販売してた。流石だな、たいていの楽器は作って売ってるものだ。
こちらは1番安いので65000円、最高級品で410000円。ちなみにわたしが見たのは全部鍵盤はついてないモデル。
チェレスタに比べりゃ安いが、なんとなくたかが鉄琴と思ってた割には高価なシロモノ、これなら買って買えないことないが、、。

ただでさえ儲かりゃしないピアノ教室経営しててこれ以上必要とも思えない必要経費計上するわけにはいかないだろうが、、。(急に経営者脳になる。)
ピアノはもちろんのこと、楽器というものは見れば欲しくなる。



くるみ割り人形

わたしの教室は発表会が原則12月なので、クリスマスに因んだ曲目を推奨することが多い。
なので「ジングルベル」「ひいらぎかざろう」「喜びの歌」あたりが定番なのだけれど、ぜひ加えたのはバレエ「くるみ割り人形」のピアノ編曲版。

わたし的にはピアノソロ版ふた種類、と連弾版、ミニチュア版の総譜の楽譜持っています。
何年か前の発表会では「花のワルツ」を連弾をやりました。(わたしが弾いたのではない。)
とりわけ連弾になるととても華やかです。

今年の発表会も「こんぺい糖の踊り」予定していて、わたし的には是非、12月の発表会にはくるみ割り人形から1曲は!
と、願っているので(((o(*゚▽゚*)o)))ヤッタネ。
です。

こんぺい糖の踊りのソミソファ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦のメロディー(ホ短調なのでファはシャープ)は珍しい楽器で演奏されている。
一体どんな楽器なんだろう?
音からして鉄琴みたいな楽器だろうか?
もちろんくるみ割り人形のバレエの舞台は何度か鑑賞致しましたが、オーケストラボックスの中覗き込んでるわけにもいかなじゃないですか。

キラキラ☆彡した可愛い鉄琴みたいな音が出る楽器の正体はチェレスタ、見かけは大昔の足踏みオルガンの小型。
したがって立派な鍵盤楽器。
ヤマハでも作ってます。

わたしはくるみ割り人形の音楽はみんな好きなのですが、、。
このこんぺい糖の踊り、ブキミだ。もしくは暗い音楽!と、このように宣う方もいるのです。
もー、そんなことないでしょうよ!!

どうにもこうにもわたしのほうもこの「こんぺい糖の踊り」バレエの表題に相応しい甘い色合いのクラシックチュチュで踊るキャンディーの妖精の如き舞踏のイメージが強いせいもあって、暗いとかブキミとかそっちの感覚がわからない( ゚д゚ )
だが、そう言われてみれば音楽だけのイメージだとそう感ずることとてあるのであろう。
音楽の好き嫌いの問題でもあるので、「くるみ割り人形」演奏者ゼロの年があっても不思議ではない。




だが、こんぺい糖ブキミと言われ、ではでは気を取り直してそれじゃこれはどうよ。
明るく可愛らしい「あし笛の踊り」少女が演奏するに相応しい明るく可愛らしい、文字通り踊り出したくなるような曲ではないか?!

「この曲知ってる。ソフトバンクのコマーシャルだ♪」あのあの(^_^;)
作曲したチャイコフスキーが生まれたのは1840年、没年1893年。立派に19世紀の人(あともう少しで20世紀になったの残念!)この曲がこの世に誕生したのはソフトバンクが設立された年(これは何時か知らない)より遥かに昔だわ。

オーケストラではチェレスタがメロディー奏でる「こんぺい糖の踊り」期待しているが、残念!
「花のワルツ」の連弾を提案したが見事に却下された。

ならば、ソロでわたしが弾くか。いや無理、今からじゃ間に合いそうもない。
わたしが弾こうと企てているのは同じくチャイコフスキー作曲の四季から、、それも「クリスマス」
(*´∀`*)ほほ、12月のコンサートに相応しいじゃないか!

この曲だってワルツ。
発表会の盛会を祈って練習しよう。