セオリー4 長調と短調の調号

バスティンメソードのバスティンベイシックスのセオリー。
楽典ワークブックの4。
この教本をクリアで、ベイシックスシリーズは卒業。
本当の初心者も卒業です。
あと一息頑張りましょう。

本はこれです。

この黄色の本が終わるとわたしはブルクミュラー25の練習曲に入ります。

楽典ワークブックを使った学習は一応ここで卒業します。
じゃこれ以降楽典的なことは無しなのかいな?っていうとそんなわけでもなく、課題曲にそってその
都度説明したりいたします。

このセオリーと平行してというか、本来はそちらが主な教材はその名もPIANOピアノを弾くお稽古はこちらの教材で行います。

いよいよこのシリーズもこの黄色のワークブックで卒業。
では、ここでどのような学習を行うかというと。

最初、メージャーつまり長調の調号を書いていきます。
なんだったったけ?
思い出して復習致しましょう。
シャープ系はファドソレラミシが順番、フラット系はシミラレソドファ。

思い出したら、Gメージャート長調の調号を書きましょう。
ファのところのシャープひとつです。

その手の問題が最初に出てきます。

それじゃ、そこクリアしたら次。
平行調についての復習課題が出てきますが、ここでは1歩進んでマイナーつまり短調は小文字で書きましょう。
と、推奨している。
推奨する以上はきちんと小文字を書く問題が提示されている。

流石にアメリカ系教材です。まさにかゆいところに手が届くような丁寧な指導。

っても、音楽で使うアルファベットは7文字、これくらいアメリカのお子様ならずとも日本人の小学生だってちゃっちゃとこなしてしまいます。
時々、じゃ次は筆記体やるの?
と、質問されますがね。今時筆記体なんて教えてるとこあるものか!(あるのだろうか?)
筆記体学習が必修だったのはおそらくはわたしの世代が最後。あんまり言うと年がバレるから突っ込まないが、筆記体のようなものはワザと文字を読みにくくしているようなものなのだから学習しなくてよろしい。

だが現代21世紀を生きる子供たちにとっては筆記体は新鮮でカッコ良く映るらしい。

とりあえず、小文字は7文字を5回書いて覚えるように致しますが筆記体の学習はおこないません。

行うのは平行調の学習です。
平行調はおんなじ調号の長調と短調。

シャープもフラットもついてない調号はハ長調とイ短調。
グローバルスタンダードではC-Majorとa-Minor次、フラット3つはなんだ?
フラット系の調号から根音の見つけ方は後ろから2番のフラットが根音となる。
したがってシミラの後ろから2番目はミのフラットしたがって長調は変ホ長調、短調は長調の根音から3つ戻った音が根音になるのでハ短調。
E♭-Majorとc-Minorとなる。
この段階ではこれを全調やるんだ。
のように鬼みたいなことは申しておりません。

だいたいこの段階では全調は出てはおりません。


大文字Mのお子様たち小文字mのお子様たちが仲良くしているイラストで6問出題されて次は、ホ短調の音階と主要3和音を書いて覚えましょう。
という課題に移ります。

もちろん、PIANOのほうでホ短調の曲が課題なのは言うまでもありません。

この後、オーグメントコードからディミニッシュコード、フルバージョンの属七の展開形から長音階の3和音、等とりどりの楽典学習が出来るようになってベーシックスセオリーの締めくくりとなるのです。
盛りだくさんの楽典練習を楽しみましょう。





セオリーレッスン

児童生徒さんが行うセオリーのレッスン。
セオリーはセオリーだけど、セオリーの真実は何か?

小学生児童のためのレッスンのセオリーは楽典の初歩問題なのですが、セオリーの真の意味を調べてみよう。
そう思い立ったわたしは息子の英和辞典を無断借用して(断ろうにも息子は今家にいない。)調査。

セオリー、綴りはTheoryこれは良い。この綴りは本に書いてある。
辞書には赤字になっているのでこれは重要な単語に違いない。

発音記号は抜かして意味。
ギリシャ語の見ること、見解から、、。なんだ?それは、、。

学説、仮設、理論、原理、推測、意見。
なんだか、混乱してきた。更に、あの息子こんな難解な辞書使ってたのか?

勉強は若い頃にしたほうが良い。ということがわかったよ。
字が細かすぎて目の玉が痛くなりそうだ。

レッスンしているセオリーはこれです。
カッコの中の如く、楽典のワークブック、記述しながらピアノレッスンと並行して楽典的事柄まで一緒に学習してしまいましょう。

学童版で、プリマーレベルからレベル4まで、揃っています。
レベル4ともなるとなかなか高度な記述問題も出てきます。

難解であまり楽しくない楽典は後回しにしたほうが良い。
という意見もありますけど、この楽天から貰った画像のセオリーレベル1、就学前の子供には難解かもしれませんが、小学生児童が学習するには難解というほどでもバカバカしいほど退屈。
というわけでもありません。

レベル1の最初はハ長調のメロディーにフリガナ付けていきます。うちは英語音名でもドレミファソでもどっちでも可。
フリガナが終わったらピアノで弾いて歌ってみます。

その他、音符にスタッカートをつけてみよう、4分音符+2分音符=□この四角に付点2分音符を書き込む、速度記号の順を書き込む。
難しくないでしょう?速度記号の問題なんてメトロノームを使いながらやってると楽しいくらいですよ。

これはアメリカの子供なら面白いだろうけど、日本ではねー?!
と、思ったけど意外や意外、興味持った生徒が多かったのは、英字の綴り、BAGバッグは音符にするとなんだ?
BAGつまりはシラソ。シラソの楽譜と線を繋ぎます。
EGGはミソソ、CAFEはドラファミ。

12歳以上には説明だけで済ませる。音符の長さとリンゴの数との対象表。
8分音符は2つはそれで1個で全音符は4個。
赤リンゴでもいいし、青リンゴでもOK、時には金リンゴ銀リンゴも登場。

可愛らしいリンゴの数レッスン。レベル4になると増三和音つまりはオーグメントコード、減三和音ディミニッシュコード。
音階の始めの音は主和音トニック、4番目下属和音サブドミナント、5番目属和音ドミナントの記述。
最後は和音進行のカデンツァ3種類をハ長調から始まって半音づつ上がって全調で弾いてみます。

これは面白いですよ。
音楽の時間の発声練習のように旋律的に弾いたりもします。

ピアノベイシックスと並行して行うのが理想です。
だが、退屈のなんのと難癖付けられた小学生版楽典ワークですが根気のいるピアノの練習よりもセオリーの方が好き。
という生徒もいるのです。

感性でピアノが弾けてしまうような生徒は理論は退屈に感じてる(に違いない)です。

だが、興味深く学習出来る生徒はもとより多少退屈でも理論も抱き合わせで学習しましょう。
わたしもかつて、調性を全然学習しないで(そんなこと学校で習え。ってことか?)ショパンのワルツ1番弾いていた。
という無茶苦茶されて理論ちゃんと習ってればもっと効率良く練習できたのに!

と、恨み抱き、更に最近は4分の4拍子は?の答えが「1」。
これ昨日今日、ピアノ始めた生徒じゃありません。ツェルニー40番程度弾ける生徒です。
ではでは、遅ればせながら楽典の学習いたしましょうね。

ピアノ弾いていればそんなことは自然と分かってくる。
こともあれば、永遠に謎なこともあるのです。

なので、今日も明日も初歩段階では楽典ワークブックレッスンしております。