はじめてのショパン~子犬のワルツ

人気いまひとつのソナチネ、敬遠されがちなバッハの平均律とは違って人気作曲家、そして人気曲。
「君の名は」や「逃げ恥」ではありません。

こんな曲弾けるようになりたい(^-^)人気曲、そしてわたしは初めてのショパンとして推奨するのはショパン、ワルツ6番Op.64 No.1変ニ長調の可愛らしい曲。
通称「子犬のワルツ」8分音符の流れがあたかも自分の尻尾を追う子犬のような愛らしさ。

Molto Vivaceのテンポで弾ききってしまうのはなかなか高等技術です。だが、ソナチネからソナタの流れの古典派曲はやはり固く、シブ過ぎるところがあるのである程度弾けそうだったらこのような可愛い曲でロマン派の伊吹を感じましょう。

ショパンがそれまでとは違う、色彩感あふれる和音構造で作曲したとはいえ、そうはキテレツな和声は出てきはしません。

「子犬のワルツ」なのだから、もちろん3拍子で1.2.3を強迫、弱拍、弱拍でもっともなこと、3拍子がよれては困るのですが右手のこのソラドシソラ(ソがナチュラル、ラとシはフラット)は流れるようにあたかもコロコロと子犬が尻尾にじゃれるが如く、フレージングの端までひと思いに弾くのです。
それを左手の1(強)2(弱)3(弱)に載せるのです。



では、このワルツはダンス系ワルツなのかといったら、ワルツはワルツなのだからそれはワルツとしての法則に則って弾かなければワルツにする意味がない。
だが、これ本当に社交ダンスに使えるのか?

ショパンのワルツの中で社交ダンス及びバレエのワルツレッスンで使えそうなのは1番のワルツOp.18変ホ長調。まことワルツらしく、子犬のようにメロディーが8小節の流れるフレージングで左手が3拍子というのとは違いメロディー自体がワルツのリズムに沿っている。

でしょ。ワルツはダンスするのにノリよくなけりゃね。
謎。なんでショパンのワルツはヨハン・シュトラウスのワルツのようにワルツステップ踏めるようにできてないワルツばっかなんでしょうね?
ショパン3番のワルツなんて、こんなのアリか?Lentoのワルツがあるものか?って、(Lentoは遅くを表す速度記号)でもそれ言ったら子犬のワルツだってMolto Vivaeすごーく速く。
だから、子犬までやっとこたどり着いたもののこのMolto Vivaceテンポで苦労する。

完璧Molto Vivaceで弾くにはもう少し修行が必要。で落ち着くこととて多し。
Vivaceは生き生きと。ですが、Allegroより速い。相当速い。

これで踊ろうという考えを起こしたら踊り手はひっくりコケる可能性とて否定出来ない。

わたし、まだ少女の頃そのような疑念抱きつつもワルツなんだからー。ハイッ、1,2,3で弾かねばならぬ。と、そのように練習。
そこでレッスン。先生から受けた注意は、、。

ショパンのワルツはシュトラウスとは違う。魂の舞踊。人間が脚で踊るのではない。心の踊り。
はぁぁε=(・д・`*)ハァ…それは考え及ばなかった。

では、1,2,3、が壊れぬように心おきなく歌い、メロディーを流そう。
魂の舞踊。わたし的には妖精のダンス。(多分1番だけは世俗の人間の踊り)
ななな、なんとロマンチックな音楽なのだ!

これこそロマン派。
夢多かりし少女(あるいは少年)たちにこそ、ロマン派曲早めに弾いて欲しい。

フレデリック・フランソワ・ショパンはポーランド人。そのほとんどの作品がピアノ曲なのでピアノ習う人は是非弾きましょうね。ピアノの詩人と言われた作曲家。
1810年~1849年この人も短命です。
死因はおそらく肺結核。この病気つい最近までは死病だったのです。