mormorendo 曲想記号のこと

いちばんやさしいピアノ連弾集、及びうちではバスティンシリーズが終わった頃。
次なる教本は、例えばブルグミュラー25のやさしい練習曲。

ここでもやさしいというものの、いちばんはやさしくない。

ははは、習う方だってそうだが、教える方にだって時に膠着状態に陥らせてくれるブルグミュラー25の練習曲。
それまでと違って、グンと大人になり曲想記号がむやみと出てくる。

全部覚えるのよ!とは、言いませんが(実はわたしが覚えたなかったのがあるのだ!)曲想記号を理解して作曲家がこのように弾いて欲しい。
の意図を理解するお稽古をしましょうね。

ブルグミュラーの曲想記号、何ともはや油断も隙もなくて、何だよこれ(゜д゜)こんなのあったかよΣ(゚д゚lll)
な記号がおうおうにして出てくる。

わたしがイタリア語がわかれば、音楽記号としてでなくなんとなく理解できるんでしょうが、イタリア語なんてアルファベットもわからない。
最初の曲に出てくるdolceこれよく出てきますからね。覚えましょうね。

読みドルチェ、ハーゲンダッツのアイスクリームのことではありません。お菓子の名前でもカフェの店名でもゲームのことでもありません。
(なんでドルチェってこんないろいろあるんだ?)
ブルグミュラー先生が意図したのはやさしく、柔らかく弾いてね。
ということです。

ソミレドソミレドをドタバタとならないように、柔らかーく弾いていきましょう。

2番は超有名なアラベスク、ここで出てくるのはleggiero,読みはレジョーロ軽快に軽やかに。
なので最初のイ短調のⅠの和音Amからして手の形は固めて指の先で捕まえてすぐ放す。
ラシドシラは握ってパッと放すイメージで2拍子をよく意識しましょう。

3番dolce cantabileドルチェカンタービレ、ドルチェは1番といっしょ柔らかくやさしく、カンタービレはのだめカンタービレで有名になりました。
歌うように、8分の6拍子のメロディーを歌うように弾いて左手の和音は丁寧にメロディーぶち壊しにしないように控えめにここでもやさしく弾きましょう。

4番は特になし、5番graziosoグラツィオーソ優雅に。




ここではいい。

ここでは良かった。問題は次の次、7番「清い流れ」シソレシソレの3連符を流れるように弾いて行く練習曲です。
ここの記号mormorendoモルモレンドね。
では意味はね。
なんだったっけ?

ブルグミュラー25番の7番なんて1度しかやってないからもう忘れたよ。
と、言ってられる立場かわたし。

いや、だいたいだ。自分がレッスン受けたのは1回でもレッスンしたのは何10回もあったはず。
その都度説明したはずなのになんでモルモレンドの意味が不明なんだ?

だが、意味不明だからテキトーにやろうね。て、ワケにいかない。
そのような場合はどうするか。調べる。

わたしはトリルや装飾音符の説明は楽典書を一緒に見て説明するようにしているので大昔、わたしの高校の楽理の先生が著した本は常備している。
だがガ━━(;゚Д゚)━━ン!!記載されてないのよ。
先生なんで載せてくれなかったのよ!!

つーか。なんでわたし何度も通った道なのに忘れてるのよ。

とにかくだ。徹底調査開始だ。
もう1冊の楽理本も調べる。
だが、完璧おんなじ文字列なし、大体の意味はわかるがこのさい徹底調査をするのだ。

なのでipadで調べた。はははipad買ってよかった。
mormorendoの意味はまんま、囁くように。

ピアニッシモだしね。3連符がダダダ、ダダダにならないようにね。指先の細いところで弾いていくようにして、、。
高等技術だわな。

モルモレンド、アイスクリームやカフェ及び美容院の店名にはなりそうもない曲想記号。
囁くように、ブルグミュラー7番で出てきます。

覚えましょう。でなく、わたしがちゃんと覚えます。
なので、ブルグミュラー25番とはいえ甘くはないので、試験に出たあと早速忘れた。もしくは最初っから覚えてなくて野性のカンで弾いていた。
楽典的な記号その他は、ちゃんと勉強いたしますm(_ _)m





いちばんやさしいピアノ連弾

こんな楽譜が欲しかった☆ミ
あるとき、突然出会いはやってくる。ってことはある。

大人の生徒さんがこんなの弾いてみたいんです。
という感じで持ってきてくれた。

リアルこの楽譜。

文字どおり「いちばんやさしいピアノ連弾」

話は何10年か前に戻って、ピアノが女の子の習い事の王座に君臨しながらもとても嫌われて、ピアノ嫌いの少女を量産していた時代。
なんでそんなにピアノが嫌いなのさ?

の要因ひとつやふたつではなく、10や20はあり、最終的に最も解決不可な要因はそもそも楽器のお稽古ということが合わない体質だ。
ということ、このような方はなん10人にひとりずつくらいは分布しているので、我慢して続けるにしても見切りつけるにしても事象解決非常に困難。

そのような適正問題は別として、ピアノが嫌われていた要因の大きなひとつ。
それは習い始めてから早くて2,3年、長ければ5年以上も面白くない曲ばかり弾かされる。
好きな曲を弾きたい。と要望を出すと10年早い。と、却下される。

却下した方だって、今はドミドミソミソミドー♪ばかりだけれど、あと何年かで素敵な曲が弾けるからね。
って、思っていたって、言われた方はあと何年かは永遠に近いくらい永い・゜・(ノД`)・゜・

だが、今や昨日今日入門したばかりでも、少女憧れのディズニープリンセスシリーズが弾ける。

どうも、簡単だバイエルで弾ける。と、銘打っても、これ編曲した人、バイエルくらいなら簡単に弾ける人対象に編曲したんじゃない?
って感じ、わたしが再度編曲しなおさないとやはり入門級者には困難が多かったのです。

でもこのディズニープリンセスシリーズ、本当に昨日今日ピアノ習い始めた人でも弾ける。
やさしく弾きやすく編曲してあったって憧れていた曲が弾ければ楽しい。

もっとバージョンアップした編曲で弾きたくなる。
そのためにはどうしたら良いか?練習すればいい。

練習して上手になれば更に難関曲だって弾けるようになる。
このような、正の連鎖が生まれてくるのです。

更に、この曲集連弾なのがいい。
ソロ弾こうっていっても入門クラス段階だとどうしたってあまりにも簡略版なのが目立つ。
だが、連弾になれば音数が増えて華やかになる。

このシリーズはヤマハミュージックメデイアから出ています。
ヤマハミュージックメディアらしい美しい表紙絵です。

横に広い形で右ページがプリモピアノ(これは大抵そうです。)左がセコンドピアノ。
プリモピアノが入門クラス、セコンドピアノが初級クラスになっています。

内容は10曲、白雪姫(わたしは白雪姫が大好き(*^ω^*))から「いつか王子様が」「口笛吹いて働こう」。
シンデレラ「ビビディ・バビディ・ブー」「夢はひそかに」。
眠れる森の美女「いつか夢で」。
リトル・マーメイド「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」。
美女と野獣「美女と野獣」。
アラジン「ホール・ニュー・ワールド」。
塔の上のラプンツェル「輝く未来」。

いずれもプリモピアノつまりはメロディー部分を受け持つパートは入門級で演奏可能。

わたしが次に狙うは、このシリーズのジブリ。
体験レッスンに来たその日からジブリの曲を弾きたい。の希望者は多い。

これまた可愛らしいイラストで楽しいピアノのお稽古へと誘ってくれています。

このような楽しい連弾シリーズをレッスンしつつ、、。
基本3和音、スケールの指くぐらせ、アルベルティバス、調性感からカードを使った読譜のレッスンしていきましょうね。
そしてさらにさらにバージョンアップして、名曲にチャレンジしていきましょう♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦





コンサートホールを探せ

7月は小さな発表会。
あかいくつ劇場がとれた。

そして本気モードの発表会は12月頃。

関内ホール、イギリス館その他の横浜市の公共施設には振られてしまったので別口を探す。
ナニ、県立、区立(というのか?)民間その他、ピアノが置いてあるホール、サロンはいくらでもあるさ。

なのでわたし、ゲーテ座を狙う。
さてさて、そろそろ本気モードになって会館探しをしなければ、ゲーテ座はいい。
大昔に発表会もわたしのコンサートも(その頃は演奏活動してた。)したことがある。

港の見える丘公園の近く、外人墓地の近く。
クリスマスシーズンはさぞやロマンティックであろう。

それにピアノがいい。建物そのものも風情がある。

ではでは確かに7月の1日に申し込めば良いはず?!
違ってたか?
違ってたら困るので昨日、電話。

だが、呼び出し音は鳴り響くものの誰も出てくれない(;_;)
一体どうしたの?
あかいくつ劇場にも問合わせたいことがあるので電話。

ここも誰も出ない!(^_^;)
なんでだ?!
(*´∀`*)ほ、なんのことはない。昨日は月曜日。
月曜日は休館日のところが多いのだ。

もー、わたしこの仕事何年やってんだ!



で、何も翌日まで待たなくったって世の中は情報化社会。
会館使用の予約方法はインターネットで調べりゃ電話しなくたって事足りる。

やはり7月1日電話申し込みか。
カレンダーの7月1日に申し込みマーク。

待てよ。7月1日は今年土曜日じゃないか。土曜日はレッスンがある。
しかも9時代。アララ、これは交渉して時間ずらしてもらうしかなさそう。

それで7月に申し込んでもゲーテ座が取れなかったらどうする?
そのときはその時でまた力の限り別口当たるか翌月に賭けるかする。

だが、横浜市5人一緒に企画する人員確保せよ。
うちだって風向きが変われは5人と言わず50人だってお仲間集まることだってあるでしょう。
それまでは市の管轄のコンサートホールとはお別れ。

5人くらいどうにかならないの?
って、わたしがなんでこうも人手不足なのか?不思議です。
でも本当にいないものはいない。
横浜在住の方々は今や隠居して悠々自適の日々を送ってるのでなんだかひきこむの悪い。

40人も50人もの生徒抱えて現役絶好調の方々は不思議なことにみんな横浜市離れてる。
肝心の息子さえ会社員になって更には水戸市民になってしまった。

今年は今年で、来年は県の管轄のホールを申し込んでみるか。





ピアノの寿命

全てのモノには寿命がある。
ピアノだって例外ではない。

わたしのピアノ平成7年の選定。
つまりは22年め、あと2,3年で寿命尽きるから買い換えてくださいよ。
それがヤなら、中身全取っ替えどうです。
そのほうが安いでよ。たったの100万円で請負います。

そうか?だが、その全取っ替え時うちにはピアノがなくなる。その場合は代車ならぬ代ピアノ用意してくれるのか?
このピアノ内部の取り替えはわたしはやったことないので事情が今ひとつわからない。

だが、わたしのピアノあと2,3年の命、余命幾許も無いピアノ。
なのは、ピアノ販売関係者のお言葉。なので割引分は10年と考えてあと13年は持たせるつもり。

では、寿命尽きるとどうなるのか?って、これはすぐわかります。
打鍵の手応えというか指応えがおかしくなる。
ピアノは鍵盤に触っただけじゃ音が出ない。オルガンやシンセサイザーと違い鍵盤の重さもさることながら打鍵してから音の響きが出るまで微妙なタイムラグが生じる。

この時差が半端なくなる。
更に打鍵のたんびに微かなギコギコ音が発生する。

打鍵、ハンマーが弦打ちして音が響くの一連の流れが関節炎、関節痛起こしているが如く、円滑に進まなくなる。

もうこうなると、ピアノそのものを取り替えるか、劣化部分を診断してもらって部分替えもしくは中身全取っ替えしなければ使い物にならなくなる。




ピアノって30年ちょいしか持たないのか?
と、思われるかしれませんが、使用頻度によってはもっと耐久性はいいはずです。

わたしのピアノはグランドピアノでグランドピアノはプロ仕様とみなされ日々酷使することを前提とした耐久年数です。
アップライトピアノだときちんと調律していい環境下におけば2代3代持つのです。

ただし、ピアノも車と一緒で全然使わないと錆び付いてくるので弾かないでいるのはよくないです。

楽器は古いほうがいい。
ってヴァイオリンだとそういいますけれどね。(そうらしいです。)

まず、ヴァイオリンとピアノじゃメカニック部分についての構造が全然違う。

それにヴァイオリンて弦の取っ替えは弾く人が頻繁に自前でおこなってるんだし、楽器の歪み直しするんですよ。

ピアノの場合古くて価値があるアンティークピアノみたいなのはあれ、楽器としての価値より昔のピアノにごっそりくっついてる装飾が美術品としての価値があるのです。
ピアノ本体は価値あるどころかアンティークの時代そのままだったらハンマーも弦も劣化しまくっててフェルトの中に虫が住み着いてるかもしれず、弾くたんびに金属疲労起こした弦がブチブチ切れて、それじゃ弦張替えればいいじゃないか。

でも弦固定しているピンまで金属疲労おこして劣化している可能性だって大。
更に言えば、ヴァイオリンならば職人に頼んであのようにちっこい木製の楽器は経年で歪みが出たのを本来の姿に戻すのも大工事ではないのだろうが、ピアノの元枠が歪んでたらどうするんだ?
だって枠は金属なのよ。それも大型の。

なのでもったいない気はしても経年劣化したピアノは買い換える。
わたしのピアノあと13年もってくれ!




燭台のあるピアノ

今日はソフトバンクがやってくる。
一時ネット環境が使えなくなる恐れとてあるので急いでブログ更新中。

教室デジタル化もホント手間も軍資金もかかる。

だが、デジタル化なんて考えも及ばなかったかつてのピアノレッスン。
今だってピアノというものは高価なシロモノだが、わたしの幼少期から高校生の頃までの記憶辿ると、また人からの話を想像するとふた昔みっつ昔くらいのピアノというものはとてつもない高級品であった。

だいたいわたしが最初に買ってもらったピアノは今の主流ののっぺらぼう型のピアノではなく、組み木細工のような装飾が施されていた。
だが、それで驚くなかれ、わたしが最初に師事したピアノの先生のピアノはアップライトだったがレリーフ彫刻がはめ込まれたピアノだった。

わたし幼かったのと当時はピアノのレッスン楽しいどころかとんでもないユーウツな苦行だったので、まぁ、素敵なピアノ(´∀`*)とはチラとも思わず、汚い鍵盤のピアノだと(これは鍵盤が象牙だったため)口には出さなくとも心で嘯いていた。
嗚呼、少女受難のピアノレッスンの暗黒時代。

その後、わたしのピアノの先生は景気が良くなったためか(あの頃はピアノの先生というのは女性の花形職業、儲かる職業だったのよ。)レストランのピアノみたいな白いグランドピアノに変わった。
バージョンアップにはかわりないが、その頃はわたしもう幼児ではなく大きめ児童に(わたしだってバージョンアップした。)なっていたのでピアノのレッスンじたいそう苦痛に満ちたものでなく、モノを見る目も備わってきたので以前のレリーフと装飾の施されたアップライトに比べると今回の白いグランドピアノはどことなく安っぽく見えるな。

と、心密かに思いました。

時は経ち高校生になって学校中ピアノだらけの環境に入る。
何故か昔の小学校顔負けのボロく古い足踏みオルガンまで完備されていたが、あのボロ足踏みオルガン今やグランドピアノより価値がさるマニアにとっては釣り上がってる。
リードオルガンはともかく、ピアノも新旧取り混ぜいろんなのがあったが、よーく覚えているのはわたしが現在所有しているピアノは今風に足が変哲なく4角になっている。

だが骨董品に近いような学校にあったピアノ足が10面体くらい、それも上から下の方にかけて細くなっているデザイン、そして譜面台は透かし彫りがはいってる。



更に残念このピアノはわたしは目の当たりにしていない。
卒業後講師仲間の話、「私が最初についたピアノの先生のピアノは燭台が付いていたわ。」
その先生19世紀から生きてたのか~Σ(´∀`;)

もうレリーフどころの騒ぎではない。
燭台か、、。

だが、これとて驚くには当たらない。
ライフラインという言葉あるが電気、ガス、水道のライフラインの完備よりピアノの発明の方が古いのだ。
電気ないんだから、ピアノのそばで裸火燃やすわけにはいかないだろうから蝋燭で灯りとったであろう。

まだ電気のない時代、サテンやモスリンの裾長いドレスを纏って髪を結い上げた令嬢が装飾が施され燭台の蝋燭の灯りでピアノを弾く。(ソナチネ弾いてたのか?)
なんという優雅さなんだウットリ。

ピアノから余分な装飾を省いてしまった現代、わたしはデジタル路線を押している。
日常優雅さからは程遠く、サテンやモスリンのドレスなんて1枚もなく(違うタイプのドレスなら持ってるけど。)午前中はだいたいがZOZTOWNで仕入れたジーンズで生活している。

だが、ピアノが装飾過剰だった時代、音楽を鑑賞するのはとても贅沢なことだった。
それが今はタブレット端末で再生OK。

優雅さ捨てた代わりに楽しい時代になった(´∀`*)