こんぺい糖の踊り

わたしが7月の発表会で弾いた曲は「アニトラの踊り」そして今回またまた大急ぎで仕上げて12月の発表会で弾こうか?と、いうのは「こんぺい糖の踊り」。
今年はわたしにとってダンス系のあたり年だ。
それも、大急ぎで仕上げるハメになる。

言わずと知れた「こんぺい糖の踊り」はピアノ曲ではない。
もともとはバレエくるみ割り人形の中の1曲。

お菓子の精の踊り。
12月になると各バレエ団が競うクリスマスバレエ。

ピアノで弾けるように編曲されたものをわたしは是非、12月の発表会で出演者に弾いてもらいたく、曲選びをしている。

いくつか版はあるが、うちにあるのはこの全音出版社のくるみ割り人形。

今年はくるみ割り人形の紆余曲折は多い。
まずは、花のワルツを連弾してもらおうとして失敗。
ダメだしされたので、わかった。わたしが弾く。
だが、花のワルツは曲が長い。
間に合いそうもない上に、発表会はわたしが主役ではない。花のワルツは長い上に派手すぎる。

なので今回「くるみ割り人形」より、については「こんぺい糖の踊り」1曲がノミネート。
年末恒例の第9交響曲から、「喜びの歌」も演目に入って12月のプログラムは完璧ヽ(*´∀`)ノ
だった。

ところが、思わぬところから完璧な演目にヒビが入った。
「こんぺい糖の踊り」弾くはずの生徒が出演不可能となってしまったのだ・゜・(ノД`)・゜・
さてどうしましょ。

もちろんピアノの発表会はとりわけの個人の教室で、ピアノ演奏のみ(ほんの少しみんなで歌う)の演目の場合取り立てて困ることはない。
直前キャンセルも直前になっての出演エントリー希望でも調整はつく。

だいたい発表会プログラムはわたしが作っている。
なので、ちょっとやそっとの曲目変更にも余裕で対応は出来る。
困るのはプロが制作するような立派なプログラムは無理なことだ。

ともあれ、12月の発表会にくるみ割り人形が1曲もないのは寂しい。
なのでわたしがオープニングに弾くことにした。

間に合うのかよ!?
だが、なんとかしよう。
しかし、来年からはダンス系大急ぎで仕上げが続くような事態は避けよう。
(だから、今から来年分再来年分もちゃくちゃくと準備を進めているのよ。)

オープニングはアイーダの(オペラです。)凱旋行進曲のピアノ編曲版を抜粋して弾こうとしたが、こっちはやめる。
ついでに、体力と気合が充実してきたので、つまりは要するにピアノ弾くのに慣れたのだ。

最後に革命のエチュードは弾くことにした。
ピアノの練習慣れないとへばるので、中断のある人は気をつけましょう。




来年の発表会

毎年12月開催の冬の発表会。
来年はみなとみらいホールが候補会場。

なので予約方法を確認した。
それによると、どうも県立ホールは1年前に抽選を行う。
12月にホールを借りたければ、前年の12月の1日に利用許可申請書と公演計画書をみなとみらいホールのサイトから貰ってきて記入して提出に行く。
そして抽選の結果を待つそうだ。

その書式の書類はすでにプリントアウト済み、なにも記入にひと月もかかることはないので今すぐに落としてくることもないのだが、12月1日直前にプリンタが反乱を起こすことを想定して早めに書類は手に入れた。

わたしはプリンタというものをあまり信用していない。
ピアノはベーゼンドルファーインスペリアルを希望しよう。

わたしが弾く曲目ももう決める。
チャイコフスキーの四季からクリスマスを弾く。

仕上げるのに1年もかかるのか?ということはないが、周到な準備をするのだ。
今年、ショパンエチュードを発表会で弾くかどうかは微妙だが、今年でスケジュールいっぱいで仕上げようとするのには懲りた。
と、いうか自分が演奏するという経験値がここでも蘇ってきたのだ。

発表会の何ヶ月か前というのはプロデューサー業務とマネージャー業務が押し寄せてきて、ピアノの練習が手薄になるのだ。
自慢じゃないが、わたしはプロデューサーとしては有能ではない。




2018年度の年間カレンダーもネットに落ちてたのを拾って教室用に書き換えた。
決まり次第、夏と冬の発表会の日取りを記入する。

来年度のイベントがほぼ出揃うのだ。
来年1月にはカワイのホールを夏の発表会用に予約しよう。

今年発表会を行うゲーテ座は私立(というのか?)だけれど、公立のホールは区、市、県で全て予約方法も予約時期も違う。
県営が最も前の時期1年前に行う。

みなとみらいホールもそうだが、音楽堂もそうらしい。
そのうち、音楽堂も候補に入れておこう。

1番困りものになってしまったのは横浜市のホールで5人のグループを作らなければならない。
したがって、わたしは今のところ孤高の業務を行っているので貸してもらえない。
だが、なんとか賛同者4人(一人はわたし)集められそうなので、イギリス館でミニコンサートそのうちひらきたい。

残るは区の所有するホールだけれど、かつて音楽会を催したのは開港記念会館。
超シブいホールで歴史的建造物だけれど、あの建物中区の公民館の役割も果たしているというのが、なんともはや素敵過ぎる。

わたしはあのような、古い建物がゾクゾクするほど好きなのだけれど、残念!ピアノが今ひとつだった。
もっともこれは昔の話、中区はお金持ちなので今はバージョンアップしたピアノが設置されてるかもしれない。

期待込めて今度、視察に行こう。
希望日の6か月前に開港記念会館の事務所に行けば貸してくれます。
競合すれば抽選になります。

なので、みなとみらいホールも競合するに違いない。
抽選が当たるように今から祈りを捧げよう。





断念!パワー系の悲劇

断念しよう、、(;_;)
仕方ない。体力が続かない、、。

ピアノ演奏のわたくし事。
この度わたし12月の発表会の講師演奏の曲目変更をしようかと思案中。
と、いうか変更いたします。

去年より息子が家を出て赴任先で独り立ちしてくれた。
そして、今年。
永らく諦めていた演奏活動にまた復帰しようかと思い立ち、ピアノの練習を指導に専念しようと考えていた頃のように甘いものではなく、かなりの本気モードで取り組む。

とはいえ、普段でも5時間、時間の取れるときは10時間練習しています(`・ω・´)
なんていうのは無理。

何が苦労するってピアノの練習時間の確保は難題。
よく、家族の協力があってここまで頑張れました。
って状況ならば、大歓迎。

音楽教室だけならば家族は協力してくれる。発表会の開催はわたしの教室では家族の助力なしでは成り立たないくらい。
とりわけ、息子は芸能活動していたせいもあって発表会のMCとしては超優秀。
それなので、息子就職で何が困ってるかというと発表会のMCには困っている。

息子くらいのタレントを芸能事務所に出演依頼したら一体いくらかかるんだって?!
うちの発表会の予算を大幅に狂わせて大赤字が出てしまう。
なので去年からわたしがMC勤めてるが、残念なことに情けないくらい息子より劣る。

そのように教室運営には家族はそれはそれは戦力になってくれるのだが、、。
このような家族には悪いのだが、ピアノの練習をする。
という、場面においては家族というのは邪魔者なのだ(;_;)(主婦という立場の場合)

したがって、優秀MCの息子が家から独立した今、発表会の運営には精彩を欠いてもピアノの練習には専念が出来るようになった。




では( ̄^ ̄)ゞ張り切って、長大なソナタ全楽章、あるいは苦手意識を克服してシューマンの謝肉祭あたりに取り掛かって発表して周囲の方々をオドかしてみせますわ。
などと、身の程知らずな妄想を抱いたわけではない。
わたしだってというか、わたしこそピアノ演奏の厄介さを痛いほど知っていて、痛いほどは通り越して本当に痛いメをどれほど見たか。

何年も自分が演奏する。と、いうことから離れていたのだからカンはそうは簡単に戻らない。なので、リサイタルのアンコールで弾くような小品から入ってこれらそ珠玉の如く演奏する。

いいじゃない(≧∇≦)b
そのノリで始めたものの、、。

やはりカンはそうは簡単に戻るものかって!

アニトラの踊りはなんとかしたものの。
次、アンコールで弾くに相応しいエチュード(つまりは小品)リストはわたし苦手なのでショパンエチュードより、12番Op.10Nr.12革命のエチュード。
これ焼き直そう。

それで弾いてみたらナアニトラの踊りより、いい感じ昔頑張って練習したもんね。1ページ目はまるごと暗譜してるじゃないよ。

だが、悪夢はそこから始まった。わたしは1度暗譜した曲のモチはいい。それは利点なのだけれど、革命のエチュードが曲が短いとはいえ、パワー系であることを忘れ去っていて、自分のピアノ演奏パワーを過信していた。

だって、もっとパワー系の長大な曲を短期間で仕上げたことだっていくらでもあった。(でも今は革命のエチュード最初から終いまで弾ききると息切れする。それならいいが、ひどい時途中止まって一息入れないとエネルギーが持たない。これじゃ音楽にならない。)
過去の栄光にすがるなわたし。
それに弾けば弾くほど、アルペジオが下手なのがよく目立つ。はははは、もともとアルペジオ下手だったもんね。
よく思い出したわ。

それにわたし技巧派じゃないし。
開き直るんじゃない!

とにかく、体力をもっと身に付ける。

そして永遠の偉大な先生ハノンでしつこく毎日アルペジオ練習するんだ。
アルペジオ練習するうちに鑑賞に耐えられるほどには上手になる。

なので、今回は革命のエチュードは諦めます。





こどものスケール・アルペジオ

最近レッスンに取り入れるのにとても良さそうなエチュード系みつけた。
と、言っても参考書籍として購入したのは随分以前。

だが、ここにきてわたし的に急に脚光を浴びたのは音楽之友社から発行のこどものスケール・アルペジオ。

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あらためてよく見るとイラストが賑やかだ。

こどものチェルニー30の小さな物語。と同じ根津栄子先生の著作。

スケールとアルペジオ、この二つは毎日練習しましょう。なので、ではハノンのスケールとアルペジオを弾けば良い。
これでわたしの場合は解決。
だが、それではハノンを始めましょう。と言ってもハノンでスケールが始まるのは39番、アルペジオは41番そこにたどり着くまでは例のドミファソラソファミに始まりその亜流がエンエンと続く、39番にたどり着く前にドーミソ、シードレドーのスケールが盛りだくさんのソナタにいきついてしまう。

ならば、先にスケールやさせりゃいいじゃないか。
とも思うますが、ハノンのスケールいきなり4オクターブでその上、虫眼鏡を用いなければ判読不能のような小さい文字で指番号が印してあるのです。

ある程度弾けるようになっていればとても良い訓練教本なのですが、初心者子供には親切と思えず、仮性ピアノ嫌いの子供を量産してしまう危険性とて孕んでおります。

そこにいくと、こどものスケール・アルペジオは親切で小さな子供にも間違えようのない大きな音符でまずは1オクターブのスケールから、それ以前には指くぐらせの練習から入っております。

この1オクターブのスケール。調性ごとに羅列するじゃなく、指使いごとのグループ分けがされている。

アルペジオに関しても指使い表があって1オクターブのアルペジオから大きな音符で入門。

アルペジオだってなんでわたし最初から4オクターブ弾かされたのよ!子供だったんだから可哀想じゃない。
1オクターブアルペジオから丁寧に練習していけば、今現在だってこんなにアルペジオ下手じゃなかったに違いない。

アルペジオが上手だと、華麗にして流麗な指さばきでピアノ演奏が出来る。
わたしがショパンエチュードにさんざ手こずるのはアルペジオが下手だからだ!

わたしの場合の解決法は、わたしは今更盛大な16分音符の羅列の4オクターブアルペジオ見たって(ほほほ心配しなくても暗譜で弾ける。)ビビりはしないのだから、日々ハノンの4オクターブアルペジオから始まって、減7属7に至るまでしつこく練習すればいいこと。(なので最近は少しは上手になってきた。)

話元に戻して、お子様初心者のスケールアルペジオ対策の続きこどものスケール・アルペジオのばあい。

1オクターブのスケール、アルペジオがクリア出来たら2オクターブに進む。ここではスケールとアルペジオが対になっている。
調性は日本語、ドイツ語、英語でかいてある。つまりはハ長調、C dur C majorのように。ちなみはハノンは(わたしの全音版では)日本語とドイツ語だけ。

わたしが楽典の教材に使っているこのバスティンピアノベイシックスセオリーの4巻にも記述式(つまり生徒本人が調性を書き入れる。)出てくるのですが、こどものスケール・アルペジオにも調性の観覧車が出ています。

観覧車って、なんだかワクワクする。
スケール、アルペジオはわかりやすく1オクターブからお稽古して仮性ピアノ嫌いを駆逐しよう!





ピアノが嫌いな子

ピアノ教室の生徒募集のコピーで、「うちでレッスン受ければピアノが大好きに、音楽が大好きになるよヽ(*´∀`)ノ」
わたしこの手のコピー見るとなんだかザワザワするというか「ホントかよ(嘘だろ)」と、思うか、もしくは「そっかー、わたしが幼少の砌ピアノが嫌いでたまらなかったのはその頃の先生が悪かったのか!」(それもいくらかあるのですけどね。わたしの場合のピアノ嫌いの1番の罪人はわたしの母親であると今では確信しております。)

もちろん今どきピアノが習いたくて、ピアノでこんな曲を弾きたい。という動機で入会して、ピアノが好きな気持ちを継続してもらいたのですが、、。

100%の少年少女がピアノが好き(*´ω`*)でいてくれるのはやはり本音言えば困難。
ドードーと、ピアノが習いたいわけでも弾いてみたいわけでもない。モードで入会してくる成人及びそれに近い年齢のグループは保育士志望の方々。

もっとも、この場合あまりにピアノが好きで昔っから習いたかったのを習えずに大学生及び専門学生になってしまったような成り行きでピアノに嵌ってしまうと保育士になるための他の勉強が疎かになる恐れがあるので、テキトーに嫌いなのもまるごとOKだと思う。

ピアノ嫌いをなんとかピアノに気持ちを向けさせる対策としては、ピアノが嫌い。と、いうよりピアノの先生が嫌いなケースは治療法は超簡単、ピアノの先生替えればいいのです。
なにも「うちの子あなたが嫌いで、先生が嫌いだとピアノまで嫌いになったのでやめさせます。」とは、言わなくてもいいでしょうけれど、ピアノはクラス担任ではないのであまりに相性が悪ければ退会して好きになれそうな先生探せばいいのです。




最も多いと思われるのは練習するのが嫌い。バージョン。
これは普通練習するのはたいていの人は嫌いなので、真性ピアノ嫌いとはちと趣が違う。
そもそも練習しなければ弾けないから練習するので、練習すればこれが弾ける。という成功報酬の循環ができれば克服出来る。

ピアノが嫌い(>_<。)のキーワードでわたしが少女の頃よく覚えているのはアグネス・ザッパー著の「愛の一家」。
舞台はドイツ子沢山のあまり裕福でない音楽家一家のハートフルなお話です。

わたしがピアノ嫌いから、自発的に練習して気に入った曲が仕上がると成功報酬の快感に目覚めた頃。

こうまでピアノ嫌いでも習わせられる大人に近い女の人だっているんだ。

この本、小学校の図書館にあったのか、わたしの実家は祖父が出版社勤めだったせいもあって書籍が山をなしていたので、そのうちの蔵書だったかは記憶定かじゃないのですが、定かなのは愛に溢れた父母やお子様たちでなく、このお父さんのもとに通ってくるお嬢様の生徒。

この話を掘り返すにあたって、わたしは愛の一家の書物2冊ばかりAmazonから取り寄せたのですが、1冊は少年少女向けの簡易翻訳で、もう1冊はコミックだった。
あれと同じ本ないかいな?探すとしたら神田にでも行かないとダメかな?

なので記憶を辿ってこのお嬢様生徒。金に困り始めた一家にとっては救いのをもたらしてくれたのです。
この時代は生徒一人でそんなに楽になるくらい月謝高かったのか?とも、思いました。

ともあれ、一家の窮状から救いの手を差し伸べてくれた生徒だったのですが、ピアノ教師の本来の仕事としては全く外れ。
才能なかったの?ではなくて、(それもあったんだろうけど。)要するにやる気がない。ピアノは嫌いなんだけれど事情が有って習わないわけにはいかない。

つまりはデビュッタントなのだが、殿方とお話するにあたってピアノのレッスンの話題になった時、まさかピアノ習ってません。
とは言えないじゃないですか!

社交界デビューするにあたってお嬢様の当然の嗜みピアノをやらないワケにはいかない。動機はそれ以上でもそれ以下でもない。
着飾って結婚相手探しのパーティーに出席してダンスをして楽しい時を過ごし、殿方からのプロポーズを待つ。

このような華やかかつ、ワクワクするイベント参加の代償にはつまらないユーウツな義務がついてくる。
ピアノのレッスンなんてヤだよ。

この情景じゃ習う方も教える方もさぞや苦痛だっただろうって。

その実態たるや、お嬢様はイヤイヤ練習してるもんだから一向に上達せずに間違ってばかりいる。

昨日は何処其処の舞踏会でこんなドレス、明日は何処の舞踏会でドレスは何色なの、、。その合間のピアノレッスン。

そこで先生は、、。

着飾って出席する楽しい舞踏会に挟まれてピアノのレッスンじゃあお嬢様だってかなわないだろうよ!って、さっさとレッスン切り上げちまって、お母さんがこれでやめられたらうちは困る(経済的に)けど、、。と、心配しました。
だが、お嬢様のご家庭だって娘のピアノ嫌いは重々承知で娘の気持ち尊重して早めに切り上げてくれた。だけですんだ。

このアグネス・ザッパーの名作の如く、真性のピアノ嫌いという人は残念ながらいる。
どうしても嫌いでたまらない。のは無理に好きになる努力しなくてもいいんじゃないか。というのがわたしの指針です。