ワルトシュタイン3楽章のトリル

うちの所在地の学区の中学は仲尾台中学という。わたしの息子もここの卒業生だ。そして、ここの中学、秋の合唱コンクールの3年生の課題曲は大地讃頌という混声4部合唱曲。

うちの息子が在籍していた頃より、現在も3年生の課題曲はこの合唱曲。中学生にもなると歌もピアノ伴奏も高度なモノになるものだ。(結構難易度は高い。)そうよ。もう義務教育最後の年だものね。

この曲のピアノ伴奏のどこが高度かっていうと、最後にトレモロが出てくるのよ(゚◇゚)ガーン

で、今回はトレモロではなくワルトシュタイン第3楽章のトリルのこと。なんで話が飛ぶかっていうと、大地讃頌の楽譜見てワルトシュタインの3楽章のトリルを思い出したのだ。

ワルトシュタインの1楽章の出だし、コードネームで言うとCコードがダダダダダダダダというかタタタタタタタタタタというか、8分音符の和音が続く。出だし楽勝じゃないか!(^^)!この分なら、1楽章は1週間で最後までみてやる。

そうなのです。1楽章は簡単とは言わないが、ショパンのポロネーズやスケルツオ、リストの超絶技巧練習曲譜読みること考えれば、取りあえず譜読みはラクだ。だが長い。長いがメゲるな。この難易度の曲はどのみち長いのが多いのだ。

その分2楽章短いんだから。ホホ、モルトアダージオなんと美しい音楽でしょう。これくらい短いと安心して、音楽を愛でることができるじゃあありませんか(#^.^#)

だが、3楽章ロンド。いきなり交差が出てくる。あのな、わたし交差嫌いなんだから、、ヤダね。だが(O_O)知らぬワケではなかろう。この3楽章の悪魔的陥穽はこの後にしっかり現れるのだ(・0・)

悪魔の如くトリルが続く♫

これよ!このフォルテシモのところが問題なのだ。どうやって弾くんだよ。弾き方は超簡単。右手1と2の指でソラソラのトリルを弾く。1と2の指以外は余ってるんだから他の指でソ、ソーミレーソードーミを弾けばよい。

だが、出来るかどうかは別問題。わたしの手の大きさではソラソラのトリルを1,2の指で弾いたら、辛うじて届く5の指でこのソソミのメロディー弾くしか方法論は思いつかない。

ゆっくりなら弾ける。更にこれに左手を合わせる。左手なんざハ長調のスケールなんだからピアノ習いたてのコドモだって弾けるわい。なのだが、これ全部合わせるのは上級コース。それにここはテンポの指定がMolt Adagioではない。テンポの指定はAllegretto Moderatoチンタラ弾いてて許されるテンポではない。

なーに、努力は人を裏切らない。1年間もやってりゃ弾けるさ。ってわけにもいかない。その当時はあと3日でラチをつけなきゃならない立場だったのだ。

だが、ワルトシュタイン第3楽章が悪魔の如く楽曲であったことは更にこのあと明らかとなる。

今度はピアニシモに注目

このピアニシモ部分。なんだ。音符が大きいじゃない。少しはラク?!ではない。ここのテンポの指定は何を隠そうPrestissimoなのだ。プレスティシモって知ってるか?1番速い速度だ。

わたし、余程タラタラ弾いたらしく、楽譜にはしっかりPrestissimoのところに大丸が着いている。あのー、ゆっくりじゃなきゃ弾けないんですけどーー!

ショパンの英雄ポロネーズに続き。すみません。弾けませんでした。をレッスンでやってしまうのだが、、。

なんと(゚∀゚)だからねソラソラのトリルはソソミ~♪を5の指で弾いてる時は抜け。なんだ(*^_^*)そうだったのか!それならなんとかなる。プレスティシモの曲トリルの1つや2つ抜けたって誰もわかりゃしないさ。とは、言われませんでしたが、まぁそういうこと。

そのように、5の指でソを弾く次1、2の指でソラソラ、次のソプラノのソを5で弾いて1,2でソラソラのトリル。次は5でミを弾いて、1,2でソラソラ。次なるレはわたしは4の指で弾いたが、別段5で弾いても3で弾いてもいいであろう。

これなら、簡単ていうわけではないが、とにかく1年も練習を続けなくてもラチがあく。

で、第3楽章は2楽章が短い分長い。わたしの春秋社版のベートーヴェンソナタ集第2巻だと、17ページと4段ある。わたしはワルトシュタイン好きなのでリメイクしたいと思いつつ2の足踏むのは悪魔の如くトリルもそうだが、、、。長すぎるのだ。ははは(*^_^*)そのうちリメイクするわ。