これまた今となっては、大昔昭和のことだけれど、
「昔のピアノの先生って(この会話してた段階でまだ昭和だった。)30分も(これはヤマハカワイの大きな経営母体の教室標準)みてくれなかったよね。15分くらいでそれも、練習していかないと、怒って口きいてくれなくて本をパタと閉じて、それじゃまた来週ね。で帰されたよ。」
なによ。練習していかなかったらレッスン時間1分で終わったの?そりゃ、双方楽でいいわ。
このような昔懐かしい昭和も第二次世界大戦が終わった後くらいの優雅なピアノレッスン、練習してこない生徒なんざみてやんないわ。練習してきたってチーチーパッパは稽古時間15分。
指を丸めて指の先で鍵盤つかんでね。肩の力抜いて、その音間違ってるわよ。リズムが変、も1度きちんと数えて弾いてみて、指使い悪いわね、先生の言うとおりにして、ホラ出来たじゃない。この曲は上がり、次見てきてね。
こんな感じか?!
今の優しいピアノの先生に師事している生徒さんたちの中にも、本当に真面目に練習してくる生徒というのはいるモノで、言われたとおりきちんと弾ける生徒に限って本当に入門初級のピアノレッスンは15分くらいで終わらせられるのです。
その何倍もの労力をピアノというのは黙々とマイピアノで練習する。というのが王道。
1曲何十秒の曲3,4曲練習してくる生徒と、1曲最初から最後まで弾くのに20分もかかる曲練習してくる生徒とレッスン時間が一緒なのはおかしい。と、いうのがかつて昔懐かしい昭和のピアノの先生の言い分でもあるのだろうな。
だが、練習してこないヤツは帰しちまう。方式ならば、練習してこない。じっとしてない。練習したくてもなにをどうしていいかわからない。生徒のレッスンに悩むこともなかっただろう。
ちゃんと練習してこない生徒以外は帰ってもうらう方式レッスン且つうちが教えるのはピアノだけ、ソルフェージュだの論理はどっかよそで勉強しておくれ。方式ならば、入門級の生徒のレッスンは15分で終わる。
しかるに1時間に4人ばかり投入出来る。こりゃ効率いいわ。
更にこの効率を高める方式はグループレッスンというモノで、これなら練習してくる真面目な生徒。全然練習してこない生徒。お歌やタンバリンのリズムうちを楽しみにしているだけの生徒。全部まとめて面倒見る。
グループレッスンの成果について散々聞かされたし、(そりゃ儲かるでしょうよ。)に対して、決して儲けるだけのためにグループレッスンするわけじゃない。の論理も散々聞かされました(でも儲かるんだよね。)が、これまた出来る人出来ない人がいる。わたしは出来ない。
練習してきてくれて、要点を注意して合格、次の曲を練習しましょう。なんと、正統派のピアノレッスンじゃないか!!そんな生徒の場合わたしは15分で終わりにするかっていうと、、。そんな筈ないじゃないよ。今は21世紀、平成さえもうぼちぼち終わる。ピアノレッスンとて進化しているのだ。
なにより、キッチリって感じで練習してくきてくれる生徒はピアノの上達は地道な練習に勝るモノはないので上手になる。そして、ソルフェージュつまり音感のレッスンや論理や読譜が丁寧に出来る。
ピアノ上手な人は音感いいんじゃないの?つて、事は全然ありません。昔よく言った、ピアノ習ってるうちに音感って自然に付くものさ。なんていうのは嘘です。先天的にとてつもなく音感がある人というのはいるのです。(悪い人もいます。)
そんな人は聞いただけで音符が全部わかって、ささっと弾いてしまう。なんてことはなく、ソルフェージュなんてやる必要無いんじゃないか?ってくらい音感あっても、「今週はピアノの本全部教室に忘れてったから練習出来るはずないじゃん!」て、開き直られて「ならば今ここで遅れを取り戻すのだ。」なので、レッスンていうより、しつこく宿題の曲を弾かせる。初級くらいだとそのうちなんとかカッコがついて、まぁいいか!これで来週は合格にするから練習してくるのだよ。
音高が分かったって指が動かなきゃピアノは弾けない。更に、音高がわかっても楽譜を理解してなきゃ採譜は出来ない。
ピアノの技術音楽性もさることながら、音感、論理、読譜も併せてレッスンしたいので、15分じゃラチはあかない。
ピアノレッスンだって進化する。