今を去ることほんの2,3年前、ある人からピシュナを使ってる?
との質問を受けた。
いえ、聞いたことがない。
とても良いエチュードなのでお勧め、わたしはピアノの練習に使ってる。
ちなみにその方は一般企業社員だが、音大卒。
家に帰って早速検索、さてなんて名前だったっけ?
ピュリナか??
そしたら、まぁ、ニャンコのご飯がどどっとモニターに出てきましたな。
違うピュリナはキャットフードだ。
なんだったっけ、いやその人とは来週会うその時も一度聞いてみよう。
ところがわたし、その日の夕方のレッスンで天命のように思い出した。
ピュリナではなくてピシュナ。
おっけー、検索開始。
あった!なので購入して到着を待つ。素敵なエチュードに違いない((o(´∀`)o))ワクワク
2冊頼んだうちわたし用の「ピシュナ 60の練習曲」ひもといてみて、、。
なななんだよΣ(゚д゚lll)これ。
16分音符の羅列ならぬ32分音符の羅列じゃないか、、。
第1部 5本指の独立と強化(隣接する位置で)
右手1の指で全音符や2分音符押さえたまま、3434、4545の32分音符弾いてけって、。
左手おまけのごとくドレミファソファミレ。
指の強化には確かに役立つわな。
このタイプが手を変え品を変え、60登場。
ピシュナ最初のわたしの印象はもうヤだってハノンとツェルニー60番でもやってるわ。
だが、ピシュナというのはなんなんだ?
フルネームはヨハン・ピシュナ、チェコ人1826年~1896年。
丸ごと19世紀の人じゃないか?
流石に19世紀、ピアノというのはストイックな努力しなきゃ弾けるんもんじゃないんだよ。
との嚇しがヒシヒシと感じられます。
そのときは、ヨハン・ピシュナなんておっさん(多分名前からして男性だと思う)知らないわ。
と、投げ出したものの。
最近せっかくあるもの弾いてみようか。と、思い。
再度チャレンジ、感想はもう1小節づつ潰していくしかない。
潰していくうちにいかに怠惰な4指、5指とて動く気になってくれるに違いない。
だが、ピシュナの不思議な副産物はこの機械的なエチュード弾いていると「千本桜」弾きたくなる。
そうよ。ピシュナ先生のエチュードが超機械的エチュードならばボカロは機械そのもの。
19世紀を生きたピシュナ先生はまさか21世紀といえども機械が歌うとは夢にもウツツにも思いはしなかったであろう。
それとも21世紀になればマシンが演奏するようになるから機械に負けずに人だって動く強い指が必要になるのさ。
と、考えていたのならば天才だ。(そんなことはあるまい。)
19世紀的ストイックなピアノのお稽古と21世紀的ボカロの世界のコラボ。
なかなかいい。
リストやショパンよりボカロからの焼き直しは手強いわよ。
機械が演奏すること前提だから、機械のごとく指動かさなきゃならないのです。
なのでわたし、初音ミクの歌う速度でピアノ版千本桜を弾くべく、ピシュナ 60の練習曲で指強化を図るのです。