ピアノ演奏攻略法~ショパン編

わたしは以前にこのブログであったかサイトのほうであったか、英雄ポロネーズについて記述したことがあったはずだ。
ショパン作曲ポロネーズ6番Op.53.別名英雄。

この景気のいい出だし、どう頑張っても1週間では弾けなかった。
そもそも1小節めを弾けないという体たらく、インフルエンザになったことにしてレッスン休もうかとさえ考えた。
だが、なんと先生は1週間でこのポロネーズを譜読みしてきたわたしの健闘を讃えてくれつつ呆れてくれ、「すみません。出だしが弾けないんです。」
のわたしの謝罪に「そんなもん誰だって弾けないから!」

そんな!だってみんな弾いてるじゃない。

この赤丸印がついているところがわたしが弾けない弾けないと唸り続けた箇所です。
ちなみに左手の方は初見でこの通りに弾けます。

ところが、この右手の4度の羅列、12、13、24、15、24、15、24指使い何度弾いてみても揃ってくれないのです。
他の4度の連なりはどうにか攻略できたものの、1小節めが弾けないってなんなのよ。

このわたしのショパンポロネーズの楽譜は大昔の春秋社版です。

次いでわたしが手古摺ったショパンの名曲はこの2個の赤丸印。

エチュードです。ショパンエチュード12番、Op.10.Nr.12ハ短調、革命のエチュード。
この4つの山型が何度弾いても正確に打鍵出来ない。

他の16分音符は見かけより往生際よく?攻略出来たのに作曲家が意地悪しているとしか思えないくらいこの4つの山は踏破出来ない。
終いに、そもそもショパンはここ弾けたのか??!!
と、喚きたくなったが、弾けなかったワケないだろうが、だってピアニストたちはみんな弾いてる。

わたし、このエチュードは好きで今でもよく弾くのですが、レッスンに持っていって、、。
えーー、引き続きアルペジオ弾くのが下手な生徒ですみません。
と、心の中で詫びつつ最後までとにかく弾いた。

然るに、あなた(つまりわたし)は左の1の指を弾きすぎる。だから1の指の返しがうまくいってない。
でもこの曲は仕上げてあるから上がり。次、練習してきて、、。

上げてくれたのか?!ちっとも出来てない気がするのだが、とにかくだ。
1の指乗せ過ぎない、弾きすぎないテンポの速い曲はそれでスピードアップを図ろう。

今持ってるわたしのショパンエチュードは

これです。ヘンレ版。

音楽の友社のショパンエチュードを以前は使っていたのだけれど、あまりにボロになったので捨てました。

そしてショパンの作品ではなく、シューマンの謝肉祭、リストのエチュードあたりをこれまたさるレッスンで「弾けないんですー。」
と、泣き言言ったら。

「弾けないことあるかー!弾けるわ。」
ははぁあーー。申し訳ありません。弾きます。泣き言は申しません。
もー、怖いんだから・゜・(ノД`)・゜・

このレッスンでは、つまりは技術的な問題、手首の使い方、肩や腕に力が入りすぎている。指力が不足している。動かない指、開かない手その他いろいろ。
何処かに問題があって弾けないのは技術的な困難を克服しなきゃならないが、あなた(つまりわたし)これらはクリアしている。
(いえいえ、ちょっと前までは問題ありだったのですよ。)
だから弾けないことはない。

それで、英雄ポロネーズの4度の連なり、または革命のエチュードの4つの山。踏破したのか?
って言えばしました。
先生の「弾けないことあるか!」は正しかったのです。

他にもショパン作品で困難な場面というのはいろいろあるのですが、あんまり泣き言書いてると1万字にもなってしまうのでこの2曲を選出いたしました。

どうやって攻略したかというと、大抵はそれでも100回弾けば弾けるようになるのです。
じゃ、100回でダメだったら諦めるのか?ということはありません。
1000回弾けばいいのです。

わたしのこうすれば弾けます。の解は100回でダメなら1000回弾きましょう。です。
「弾けないことはない。」ということは、それくらい練習するのは努力と言わずに当たり前の言葉が正しい。

ショパン攻略法、ピアノを練習する時間を強引にでも確保いたしましょう。
ツェルニー大先生の仰せられるとうり、反復練習は名人を作るのでしょう。(わたしが名人という意味ではない。)





投稿者: pianoclass

横浜でピアノ教室を主宰中。猫3匹を所有しています。

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