冬の発表会が終わったので、次は夏。2020年の7月を予定していて来年より夏の発表会は、ディズニーやジブリ、ドラマ、アニメの主題歌、もちろんバッハ、ベートヴェンでもOKだが、希望曲を優先する方針を取った。
冬の発表会とて希望を聞くが、クラシック曲メジャーとする。
でだ、現代ものの場合。リリースは何時?8年くらい前、古い曲になってきた。って、いえいえ7年や8年、10年や20年の話じゃありません。今回テーマとするヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品、KV.331の最終楽章別名トルコ行進曲は260年以上前のリリースなのです。
つまりは260年以上もヒットを続けているのです。なにもピアノ発表会の常連曲で、著作権がとっくに切れてるもんだから頻繁に使ってる。って、わけでもないでしょ。ボカロが歌ってるんです。
つまりボカロが歌うくらいだから260年以上の時代経ても古びてこないのです。
この名曲モーツァルトピアノソナタKV.331最終楽章、演奏希望者は多くこの曲を弾くことを目的にピアノに励んでる人もいるのです。
だが、この超ロングヒット曲、楽譜選びと、さらにその譜読みには注意を喚起するものがあるのです。
それは、
わたしの春秋社版のモーツァルト集。シラソ#ラドの表記とスラーの付け方こんな感じ。
春秋社版モーツァルトピアノソナタ集、わたしが持っているのとはモデルチェンジしてしまいましたが、多分中身は一緒です。KV.331は2巻の方だと思います。
見た感じだいぶ違います。ソナタイ長調と書いてありますが、KV.331の第1楽章はイ長調でトルコ行進曲も途中からイ長調に転調しますが、出だしはイ短調です。
ドレミ出版の曲集はこれです。この曲集は全てがモーツァルトの作品ではありません。
どっちが正しく、どっちが間違ってるの?ということはありません。これ双方どの表記の楽譜で弾いても聞いた感じはかわりません。
では、オリジナルに忠実なのはどっちかというと、春秋社版のモーツァルトピアノソナタ集のほうだと思います。
春秋社版の方はこのまんま見てると、トルコ行進曲とはかけ離れた曲弾いてしまいそうで、シラソラドーではなくラーソラド、ドーシドレと弾いて、ちょこっとシやレの装飾音符を付ける。という雰囲気ですが、この表記の仕方、この時代流行ったんだか何なんだか、8分音符次16分音符二つのこの音列の先頭に付いてる虫眼鏡で見なきゃわかんないような小さな16分音符、これは摩訶不思議!普通身分相応にうーんと短く弾く。と思ってしまいそうになりますが、なんとΣ(゚д゚lll)一人前の16分音符の長さで弾け。という、ミッションを担った装飾音符なのです。
わけのわからない装飾音符は改めよ。との考えでドレミ出版のやつは、分かりやすく書き換えているのでしょう。オリジナルに忠実に譜面起こさなくていいの?という、ご意見もあるのでしょうが、とっくに著作権切れてるし、260年以上昔のリリースだし、モーツァルトの親戚から苦情が来た。という話も聞いたことないのでいいのでしょう。
それじゃ、5小節めのちっちゃい32分音符、これはのんびりあたかも3連符の如くソラシと、弾けばいいのかっていうとこれはのんびり弾くのはNG.相応に大急ぎでつまりは鋭い装飾音符なのです。ほら、わたしも鋭く弾け。って、○付けられてるでしょ。
だが!装飾音符問題というのはこれに留まらず、装飾音符のフリをして他の普通の音符を押しのけて長く伸ばす音符もあれば、装飾音符だらけで普通の大きさの玉の音符が見当たらない。(これはロマン派に多い。)というのもある。
2重3重に装飾音符があってこれどうやって弾くんだよ\(◎o◎)/!というやつもあるが、こういった類の装飾音符はちゃんと弾き方解説が付いている。(これはバロックに多い。)
で、わたし腱鞘炎もそろそろ治癒しそうな気配なので、モーツァルトのソナタ(面倒な装飾音符のないの)チャレンジしてみて、感知したらまた革命と木枯らし再開しよう。