ベルガマスク組曲「月の光」〜una corda

「エリーゼのために」「トルコ行進曲」あたりが、ピアノ習い始め!で弾きたい曲の上位ですが、更にバージョンアップするとこの「ベルガマスク組曲」3番の「月の光」が、往々にして候補にあがります。

作曲者はクロード・アシル・ドビュッシー(1862〜1918)年代がグンと現代に近づいてきました!(っても大昔だけど。)印象派、光と影の音楽を体現。だから月の光なのか?かは、よくわかりませんが、この組曲1番プレリュード、2番メヌエット、ここまでは順番はとにかく、バロック時代の組曲踏襲してるように感じますが、次の3曲目が突如バロック時代のダンス系とはゆかりあるとは思えぬ月の光が出現します。4曲目はパスピエ。「パスピエ」はいちおう舞曲。いえ、いちおうは失礼立派な舞曲、解説によると17世紀フランスで流行った左手タタタタ タタタタ(文字どうり8分音符8つ)スタッカートを淡々と弾くように、との指導受けたの覚えております。

だが、月の光はどう考えても、どう弾いても聴いても、舞曲とは思えない。例えば、15小節目にTempo Rubatoの指示あり、このテンポルバートにはいろんな解釈あるのですが、たいがいはテンポテキトーにしてよろしい。の意味、こんな舞曲って普通はないと思う。私の楽譜、テンポルバートのところにしっかり○印ついてる。舞曲だろうと行進曲だろうとテンポのいい加減ささんざ指摘された私が、月の光に限って正確なテンポで弾こうと努力してたのかと思うとなんだか可笑しくなるが、これは進歩の形跡に違いない。

今回のテーマはTempo Rubatoではなくて、una cordaこれの意図するところは、左のペダルを踏む。テンポがどーの、より簡単明瞭です。ウナコルダ、左のペダル、アコピはペダル3つ、たぶんデジピは2つ、どっちにしても左側のペダルを踏みます。ダンパーペダル(右ペダル)踏むマークがついていれば両方踏みます。右ペダルは踏んだり放したりを普通は繰り返しますが、左ペダル(ソフトペダル)はtre cordeの指示があるまで踏み続けます。

そして、una cordaにどのような効果があるかというと、グランドピアノでは右側にカクンと全鍵盤が5ミリくらいずれて動きます。したがってグランドピアノは平常時は一番右の鍵盤の横に隙間あり。ただ、残念このような鍵盤動きのパフォーマンスはグランドピアノのみ、アップライトやデジピにはこのようなことは起こりません。

この鍵盤動きのため、ソフトペダルなしの状態ではピアノの3本ある弦全部をハンマーが打っていたものが、2本になります。あえかな、微かな音になります。そこに右のダンパーペダル一緒に踏むと、夜空の淡い月の光の如く(まんまで芸ないけど。)幻想的な響きが生まれます。なのでここでガンガン、バリバリと弾いてしまうとたとえ、una cordaしてても月に照らされた幻想的な雰囲気が台無しになりますので、微妙な指先のコントロールを鍛えて行きましょう。

una cordaの表記は「月の光」だけでなく、ベルガマスク組曲全部の曲にあり。4曲あるんだから「月の光」ついでに全部弾かなきゃズルになるか?と、いうことはないと思いますが、私は組曲とは抜粋NGで必ず全曲弾く。子供の頃受けた躾だか、私の性格だかよくはわかりません。どっちにしても組曲は弾くなら全曲弾いて、ソナタは全楽章弾かないと気がすみません。

だが私の場合私がそうだから、生徒にもそうしろとは言いません。

私、ベルガマスク組曲ではこの月の光とプレリュードが好きで1番イヤなのはパスピエ、曲の感じはとても素敵なのですが、左手のタタタタ、タタタタが半小節ずつ微妙に変化して更に超弾きにくい羅列になってる(これは私個人の感想です。)なのでタタタタ、タタタタを左手だけ反復練習する。反復練習してもしても、ミスタッチするという、泥沼のスパイラルに陥る。あと100回ばかり練習すれば、体が覚えてくれて好きになれるかも知れません。

印象派の時代、今のピアノとほぼ一緒の構造になっていた筈なので、文字どうりピアノフォルテの機能をフルバージョンで使えます。もー、そもそもピアノじたいがなかったバロック時代の作品とは丸ごと違って、ウナコルダ使ったピアノ3つのピアニニシモからフォルテ3つのフォルテテシモまで、(ベルガマスク組曲はフォルテ3つはない。)思い切りピアノの響きを楽しみましょう。

そして、なにが素晴らしいって印象派作品苦労して練習した報いは、映える。華やかな曲が弾けると嬉しい。近代作品踏破に向けてレッスンに励むのです!

追記:パスピエの悪口書きましたが、流石に舞曲なだけあってこの曲に現代舞踊振付けたら楽しいであろうという感想は、タタタタ、タタタタで苦心惨憺していた頃に思いました。

(2016年4月5日)

体験レッスンのお申し込みは24時間予約システムの↑こちらから、ご相談、ご質問だけでも大歓迎です。

↑このバナーをクリック♪次、紫陽花にピアノ鍵盤の絵の横のチャックボックスをクリック。黄色の丸印の日からご都合良い日をお選びください。

メールでのお問い合わせはe-mail←こちらから。

お電話 070-5580-5497でもOKです。

:nao-maruyama@outlook.jp

Copyright 丸山なを 2016.All Right Reserved.